愛しのサガジ

同じハクセンでも全然違う



  

このところものすごい勢いで映画を観ている。
仕事は普通にして、出張にも出掛け、空いている時間には目一杯映画館に通っていたら、この「偽ジェ」のテキストを打つ時間がないのも当たり前か。だから、見る間にどんどん書かなければならないレポートが溜まっていく...。
そうこうしている間に「韓流シネマフェスティバル」が、ややスケールダウンした感もあるものの今年も開催された(嬉しい!)。大阪ではアメリカ村の「シネマート心斎橋」。この雨が降る土曜日が初日。ここのスクリーンもリニューアルの初日。

冒頭、ヒョンジュン(キムジェウォン)が海パン一丁でプールサイドを歩いて女性達を悩殺(?)するシーンがあるんだけど、このシーンにちっとも説得力がないのが、この映画の致命傷なのかもしれない。
ひょっとしたら主演のキムジェウォンは既にイケメン(?)としてのイメージが確率しているのかもしれない。でもそんなイメージを全く持っていないボクにとって、ちょっとこのデブっとした鍛えられていない裸体と顔に魅力を感じられないだけではなく、単に甘やかされたアホな大学生としか見えなかったなぁ...。

「100日目」というのは、そんなに大切なものなのかと驚いてしまう。
一体何時を起点とするのか、お互いの了解と言うか擦り合せが必要だもんね。こうして100日という節目を設け、互いに贈り物をして意思を確かめ合うという発想はいいかもしれないけど...。ボクが思っていた以上に大切な節目なんだ。そう言えば忘れていたけど「猟奇的な彼女」でもそうだったなぁ。

放課後、帰り道。ハヨン(ハジゥオン)はイライラしながら道端の空き缶を蹴り上げる、するとそこに通りかかったオープンカーを運転していたヒョンジュンに命中! クルマはそのまま壁をこすってしまう。貧乏な高校生のハヨンにはその修理代を出すことはもちろん出来ない。そのまま、現場から逐電してしまう。そして...。

しかし、まぁ若くて羨ましいお話し。その分、あんまあり深い意味もないけど。
そして、韓国の社会において、大学生と高校生はこんなにも置かれている立場が違うものなのか。どうりで、大学に入った途端にみんな弾けてしまうはずやね。天国と地獄ほどの差があるんですね。
ラストはきっとこんなオチやろうなと予想した通りだったけれど、明るく気楽に楽しめる作品ですね。でも、キムジェウォンやハジゥオンのファンでない方にとっても必見かどうかは、ちょっと疑問が残ります。
エピローグにクリックBのキムサンヒョクがちらっと出てくるので、興味のある方はお楽しみに。このシーンだけで韓国の劇場は大いに沸いたのでしょうね。
ここからしばらくはこの韓流シネフェスで観た作品の紹介が続きます。

アンニョン!