放課後の屋上/See You after School

さぁ、どうかな?



  

ソウル劇場で朝早く観たのが「放課後の屋上」。
誰と言ってスターが出ていない、公開されてから数週を経ている、薄ら寒い雨の日曜、そんな要素を勘案しても、巨大な箱しかないソウル劇場でたったの5人で観るとは思わなかった...。上映が始まるまで「貸切かなぁ」と気を揉むほどでした。

「カリスマ脱出記」に続いて学園モノ。
主演はポンテギュ。この人すっかり売れっ子ですね、とうとう主演を張るようになったんだ。決して二枚目じゃないけれど、どこか憎めない、親しみが持てるキャラクターの持ち主です。日本だったら年を喰った俳優が高校生を演じることはマレだけど、韓国ではそういうことは割りと平気ですね。

ストーリーは簡単。
今までさんざんイジメられっ子だったナグダル(ポンテギュ)が、カウンセリングを経て転校。今日から新しい人生をスタートさせる、はずだったけど...。その初日、こともあろうにこの学校を牛耳る番町に因縁を付けてしまい、放課後に屋上へ呼び出されてしまう。ナグダルの運命はいかに!
腕力にはまるで自信が無いナグダルは、放課後に屋上へ行かずに済むようにあの手この手を繰り出すが、全て不発。いよいよ時間は迫ってくる!
一部にシリアスな場面もあるけれど、概してお気楽なコメディ。一番面白かったのが、ボクシング部のキャプテンが牛乳を飲んでしまうことでしょうか。

毒にもクスリにもならないお話しで、思わず「女ヒラメちゃん」と名付けたくなるようなミナ役のチョングヨンか、番町のハソクジン、それとも戦友(?)役のキムテヒョンかが、日本でブレイクすれば別ですが、割と地味なだけに日本での劇場公開は難かしそうですね。
いやいや、何の拍子でポンテギュ自身が大ブレイクする可能性もあるな〜?

もし、公開直後で、大勢のお客さんと一緒に観ていたら、他のお客さんの反応で、もう少し面白さのツボがわかったかもしれません。韓国や香港ではちょっと息苦しいけれど、満員の劇場で映画を楽しみたいものです。はい。
今回は、韓国でも映画で言えばちょっと「狭間」に当っていて、どこの映画館も韓国にしては空いていて閑古鳥が鳴いていました。日本ではだいたいこんなものだけど、韓国では劇場のチケット販売ブースは熱気が違います。まぁ、映画が目的で行ったわけではないから仕方ないですね。

おしまい。