イエスタディ、ワンスモア

この二人が主演しているんだから...



  

香港のラブコメディ。これは不思議なことにとってもリラックスして観ることができる。
主演は、アンディラウにサミーチェン。ストーリーに少々無理があろうと、面白くないわけがない。なのに池袋でレイトのみ、金曜の夜なのにお客さんも数えるほど、ちびっと淋しい。関西では年が明けて1月の末から梅田と神戸のシネ・リーブルで、次いで京都のみなみ会館での上映もあるそうです。

事前にどんなお話しなのかはチェックしていなかった。
軽くておしゃれな、なんかレディスコミック(読んだことないけど)のようなノリ。難しいところは特にない代わりに、深い味わいがあるわけでもない。まるで夢の中で語られるようなお話しですね。
でも、この二人が主演なんだから、それも頷けます。ボクは不満なのではなく、予定調和の中で満足しました。

しかし「夢の中で語られる」というのはその通りで、どうやったらこんな生活が出来るんだろう? それは泥棒だから? それだけではないような気もするけどね。開始早々に、この富豪夫婦の資金源が盗みであることが明白になる。ふ〜ん、そうやったんか。で、この二人はアンディラウから切り出した別れ話で、あっさり別れてしまうのだ。
時は流れてン年後。サミーチェンはある富豪との結婚を目前に控えていた。彼女はこの男(カール・ン)が好きで結婚するのではなく、彼の母親が持っている宝石の首飾りを手に入れるのが目的だった。何だかんだと難癖を付けて、結婚する前にその首飾りを手に入れようとするのだが...。
しかし、面白いのは、その首飾りを奪うために立てた計画。この辺りがシリアスな警察ものとはちょっと違って、観ているこちらからも思わず笑みがこぼれてしまう。

結局、この宝石の首輪の行方が問題なのではなく、アンディラウとサミーチェンが元の鞘に収まるのかどうかなんですよね。

きっと他にもいろんな見どころがあったはずなのですが、お恥ずかしいことにすっかり忘れています(あかんねぇ)。チャンスがあれば、大阪で上映されるときにもう一度観ようかな。でも、その程度のお話しであるというのも事実です。

こうなると、このアンディラウとサミーチェンのコンビのもう一作「痩身男女」を是が非でも上映してもらいたい。DVDで見ろとはおっしゃらず、どこかでやってくれないかなぁ...。

おしまい。