四月の雪 |
いつか理解できる日が来るのだろうか... |
これは一体どう形容すればよいのだろうか? それがよくわからない。メロドラマなんだろうなきっと。
ストーリーはこうだ。お互い見ず知らずの男女が、病院の手術室の前にあるベンチで隣り合わせる。それは、偶然なのか必然なのか? その謎が急展開に説明され、この二人を巡るメロドラマが語られる。
そこそこ練られた悪いお話しではないと思うけれど、観終わってからボクの心には余韻も何も残らなかったのは何故だろう? 平たく言えば、確かにお話しには起伏はあるけれど、花も夢も希望もない。こんな異常な状態で出会った二人が結ばれるという発想は、特異性という点で悪くははいけれど、希望の気配が全く感じられないままのエンディングは、苦さだけが口の中に残る。
テーマは何? ホジノは何を観る者に伝えたくて、何を残したかったのだろう? 普通の人ならまず経験できないないであろう恋模様や心の揺れなのだろうか? 語り継がれる名作ではないでしょう(きっと)。言葉にはならない淋しさが漂う作品ですね。 もう上映が終わろうかという時期、土曜の朝一の上映にもかかわらず、スカラ座2改めみゆき座には結構な数のお客さんが入っていたのには、ちびっと驚きました。 おしまい。 |