スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

長い間ご苦労さまでした



  

金曜日の夜。仕事を切り上げブルクへ急ぐ。終わってしまわないうちに「イニシャルD」を観ておかないと...。チケットカウンターに「スター・ウォーズ本日最終日」とお知らせが貼ってある。「そうか、スター・ウォーズは今日でおしまいか...」と思ってそのままチケットを買ってしまった。こんなことも珍しいなぁ。

今を去る28年も前。1977年に第1作「スター・ウォーズ」が作られている。ボクは高校生だったかな。今とは全く違う梅田のOS劇場で拝見しました。当時にしては異例の全館指定だったような気がします。まぁ、とのかく、オープニングからど肝を抜かれてしまいました。
そして2005年に6作目にして、一応最終作らしい「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を観るとは、何とも感慨深いものです。ボクの記憶に間違いがなければ、この6作ともロードショーか試写会で拝見しているはずです。う〜、こっちもおっさんになるはずや。

目が肥えているのか、それともパワーが落ちてしまったのか?
評価は難しいけれど、今回の「シスの復讐」はあまりいい出来だとは思えなかった。一応、テーマはアナキンがいかにしてダースベイダーになっていくのかを描くことだと思うのだけど、ストーリーに全く深みが欠けていて、結論に向かって一直線ではないか!
冷めた目で観ていると、アナキンはいつまでたっても大人になれないわがままなガキにしか過ぎず、そんなアナキンに振り回される皆さんは、本当は力なんて何も持っていなかったのではないかと勘ぐりたくもなります。

期待が大きすぎたのでしょうか? ボクはアナキンの心の葛藤をテーマの中心に据えて欲しかった。アクションとしてはこれで良かったのかもしれませんが、物語りとしてはその上っ面をなでただけで終わってしまっているのが残念です。

まぁ、いずれにしても長かったこのシリーズもここでおしまい。
最初は字幕に出る「理力」ってなんじゃらほいと思っていたのが、今ではすんなり「フォース」出る。そんな些細なことも嬉しいし、このシリーズがハリウッドだけではなく、全世界の映画界に与え続けてきた影響は計り知れないのでしょう。
とにかく「観客を喜ばせ、夢を見させてくれる楽しい作品をありがとう」と素直にお礼を言いたい気分でした。
しかし、今となっては、この6作を「もう一度観たい」と思わないのはどうしてでしょうね。

おしまい。