銀河ヒッチハイク・ガイド

そうでない人でした。



  

「ひょっとしたら、この映画を観逃すと一生後悔するかもしれない」そんな気がしていた。
書店さんで、この本が積まれているのを見かけて、読もうかどうか逡巡してしまい、後日その書店さんの前を通りかかると、売り切れていて「入荷待ち」となっていた(今から思えば「ほんまかいな」と思うけど...)。

ナビオのチケットカウンターで悪態をつく。とにかくここのスクリーンは酷い。1/2/3は天下の東宝の旗艦スクリーンとして問題がない設備とスケールだけど、それ以外のスクリーンが酷い。もう、映画を観る環境としては「劣悪」としか言いようがない。
ボクは何度もこの偽ジェでもこのことを書いたし、チケットカウンターのアルバイトのお兄ちゃんも苦笑するしかないほどその事実を認識していた。でも、一向に改善されていないのはどういうことなんでしょう?
1/2/3スクリーンでも、他のスクリーンでも同じ値段なのも不可解。
せめて、ナビオでしか上映しない作品をなくしてほしいものです。はい。

とにかくボクの理解(許容範囲?)の範疇を遥かに超えていて、何が面白いのかさっぱりわからなかった。脱力系のエピソードやギャグのオンパレード。
ギャグやコメディ系の映画を作りたかったのか、それともリアルでシリアスな世界を描きたかったのか、ボクにはわかりませんでした。きっと前者なんだろうけれど、ボクの波長とは全く合わないので、面白くともおかしくともない。ただひたすらに眠たかった(仕事忙しかったしなぁ...)。

自宅で起きぬけにお茶を飲もうとしていたおっさんが、家の周囲で工事が始まろうとしているのを不審に思い家の外に出たところ...。

面白かったり、感動した作品って妙に細かいところまで覚えていたりするのに、あかんと思うとほんとうにすっからかんに忘れてしまうものなんですね。アバウトな映像は頭の中を行き来してくれるものの、ほとんど思い出せません。
期待度は「ギンザザ」並みであったのに、結果は散々で、これはナビオの劣悪な環境であったからではなく、この映画の実力の結果でしょう。
ほんの少しだけでもいいから、手を加えるだけで、もっともっとボクにとって面白い作品になっただろうにな...。何とも惜しい。素材は良くても、やっぱりどんな料理をするかで全く違ったものになってしまうんですねぇ...。
しかし、このままでもこの映画が好きな人もきっといるでしょう。嵌る人とそうでない人にキッパリと分かれる作品です。ボクはもちろんそうでない人です。はい。

おしまい。