英語完全征服

キス? それともポッポ?



  

今年のお正月にDVDで見た映画。
ごっついスクリーンで、しかも日本語字幕付きで拝見してきました。しかし、この夜の109シネマズ箕面は淋しい入り。う〜ん、これって...。

しかし、つくずく自分の語学力の無さというか、空想癖にはまいってしまう。本筋から離れて勝手に自分でストーリーをでっち上げてしまうのだから、我ながら恐れ入る。でも今回は、そんなにかけ離れていたわけではなかったけどね。
字幕が付いているのは、細かい点までまでちゃんとわかるのはありがたい。でも、その分、自分の中の想像力が働かないのはちびっと淋しいかな。

なんてことはない、ドタバタのラブコメ。
主な舞台が英会話学校であるというのが、目新しいぐらい。
それでもこの映画を観ていて飽きない(しかも二度目なのに)のは、それなりにしっかりと作られているからでしょう。
ひょんなことで英会話学校へ通うことになったヨンジュ(イナヨン)は、自分なりにこの教室へ通う「意義」を見出す。一方、百貨店(きっと現代だな)の婦人靴売場で働く青年ムンス(チャンヒョク)もある目的を持ってこの教室へ通う。
この二人は最初の意欲もレベル(?)もかなり違うのに、結局は同じクラスでスタートするのは不思議なような気もするけど、そこは映画ですから。
ボクもかつて中国語(普通話)会話教室へ9ヵ月ほど通ったことがあるのですが、やっぱりつくづく語学って意欲とセンス、そして教室以外でどれだけ使うかですよね。ボクは意欲はあったけれど、センスがいっこもなくて、そのうちに「少し覚えればなんとかなるで」なんて誤った認識を持ってしまい、この教室ではほとんど上達しませんでした。
よって、中国語は未だに単語をつなげるだけ、最小限の意志しか伝わらないし、今では中国ともすっかり縁遠くなってしまったからなぁ...。。
その点、チャンヒョクは切実な目的があるので、傍から見ていてもどんどん上達している(ような気がする)。ボクも中国語の先生がキャッシーみたいだったら、もう少しは上達したかも? 
少々間違っていてもいいから、どんどんチャレンジして、恥をかいて上達するんでしょうね。

キャッシーは韓国語が上手いんだけど、最初喋っているのは「パンマル」なのね。パンマルは同級生や目下の人に対しての話し言葉で、英会話学校の生徒に対して話し掛けるときは丁寧語を使わないと、ちょっと違和感があるのです。最低限、それだけ知っておいていただくと、より楽しめます(その丁寧語を教える生徒が地方の出身者だから、キャッシーの丁寧語が少し訛るのもご愛嬌ですね)。
韓国ではよっぽど親しくならない限り、年上の人にパンマルで話しかけることはないのです。これって、ちょっとめんど臭そうだけど、凄いことですね。

イナヨンは別の映画(「知っている女」)で昨年の韓国の映画賞で女優賞を獲得しています。全く別人のような演技だったので、ボクは教えていただくまで気が付かなかったほど。この「英語〜」のように弾けたキャラクターの方が彼女には似合っているような気がします。今後にも期待しましょう。
しかし、日本人が話す英語がなかなか伝わらないように、韓国人が話す英語(ハングリッシュ)もちっとも理解できませんね。DVDで見ていたときにハングルを喋っていると思っていたシーン、実は英語を叫んでいたと知って、ちょっとショックでした。きっとボクの英語もこの程度なんやろうなぁ...(悲しい)。

あんまり深い意味は無い。ただご覧になって笑って楽しめばいいのではないでしょうか。上映は終わってしまいましたが、ビデオやDVDでご覧いただいても充分お楽しみいただけると思います。笑いたいなら、オススメです。はい。?

おしまい。