例によって天六のユウラクザ。
メインの舞台が大陸（中国）なのに、セリフのほとんどが英語と言う奇妙な作品。ボクが知っているのは「グリーン・ディステニー」に出ていたミッシェルヨーだけ。
わかりやすく紹介すれば、中国を舞台にしたインディージョーンズのようなものです。
はやい話しが、中国の敦煌のどこかに残されている三蔵法師の秘宝を探し当て、頂戴しましょうってことですね。そのために必要なことが二つある。まず、ミッシェルヨーの一族に伝わる巻物、そして彼女の一家が永年伝えてきた秘伝の軽業の芸（要は異常なまでの跳躍力とバランス感覚、彼女の一家、現代では家族でサーカスに出演しているのですから、きっちり伝えられているのですねぇ）。この二つの条件が揃って、初めて三蔵法師の秘宝を手に入れることが出来る（ほんまかなぁ？）。
そして登場するのが、（多分アメリカ人の）お金持ち白人。カネにものを言わせて、中国の秘宝を買いあさり、今回は伝説にさえなっている三蔵法師の秘宝を手に入れようと暗躍。
この金持ちのおっさんとミッシェルヨーを結ぶのが、意外なことに彼女の元恋人（？）で、かつてこのサーカス団から忽然と姿を消してしまった白人の兄ちゃんだった...。
この映画の弱点は、このお兄ちゃんが冴えないとこでしょうね。この役は三枚目の要素は強いけれど、基本的にはもっとかっこいい（特にルックス）人が演じないとどうも締らない。おかげで、この作品もどうも締らない。人間性を掘り下げるヒューマンドラマではないから、こんなアクションドラマでは、冴えない兄ちゃんと年増のお姉さんではラブロマンスは成り立たないょ。
まぁ、それでも行きがかり上進行しているお話しを誰も止められる訳は無く、舞台は敦煌の謎の洞窟へ。なんとも間が抜けたような仕掛けがこの洞窟には仕掛けられていて、それをかいくぐって手にしたものは...。
観ていてそこそこ楽しいけれど、それだけのお話しですね。お時間があればどうぞ、とその程度のお勧めをしたいところですが、ユウラクザでの上映は終了していますし、ビデオやDVD化されるのかは五里霧中です。
テレビ大阪でナイター中継が雨で流れたときに放映されそうな、そんな作品です。一体どんな作品や？
おしまい。
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