「ブルー・エンカウンター」

出る映画選んだら


  

「英雄/HERO」「インファナル・アフェア/無間道」と相次いで中華圏の話題大作が公開されそこそこヒットしている。その裏で人知れずひっそりと公開され、ひっそりと終わっていく香港映画もある。この映画も一応アンディラウ主演なんですけど...。
動物園前シネフェスタでレイトのみの上映。去年までなら扇町ミュージアムスクエアでの上映だったかな。ロビーにそこそこ人が溜まっているからちびっと驚いた。でも、そのほとんどは少し前に始まる「英雄/HERO」を観る人だった。やっぱりなぁ(ちょっと安心?)。

アンディラウにスーチー、それに「ハッピー・フューネラル」に出ていたロザムンド・クワン、淋しい役で「ザ・ミッション/非情の掟」のロイチョン。この内容にしてはなかなか豪華な顔ぶれだし、スーチーも添え物程度の出番とはなかなか贅沢だねぇ。
「インファナル・アフェア」を観たばかりだっただけに「アンディラウも出る映画選べよな」と思ってしまったのが、正直な感想。悪い映画ではないれど、落差は大きい。

「ブルー・エンカウンター」とはどんな意味なのか辞書で引いてみた(最近は辞書のページを繰らなくても、綴りがわかればネットで簡単に調べられるのね)。「青い出会い」って感じですか。なるほどなぁ。このタイトルは邦題で、原題は「衛斯理愛血人(THE WESLEY'S MYSTERIOUS FILE)」。珍しく良く出来た邦題だと思う。でもエンカウンターって言葉は、知っている人の方が少ないだろうから、ちびっと難しいかな。
ついでに「インファナル・アフェア」も調べてみた。「地獄の出来事」、そうかこんな意味だったのか!

何故かサンフランシスコで国連の裏の仕事(?)をしているウェズレイ捜査官(アンディラウ)。その仕事とは宇宙から地球へやって来た生物の取り締まり(?)、何じゃそれ!
ある骨董屋ですれ違った美女(ロザムンド・クワン)に「ここにいたら危ない」と警告されるのだが...。
実はこの女こそ、遙か彼方の星から地球へやって来た宇宙人だった!

どうして前半戦の舞台がサンフランシスコで、中盤以降強引に香港が舞台になるのかも理由わからへんけど、そんなことが気にならないほどハチャメチャなストーリー。それでも綻びは見えているものの映画そのものは破綻していないので、なんとか鑑賞には耐えらかな。
ボクが思うに、ロザムンドクワンとスーチーは役を入れ替えるべきだと彼女「ハッピーフューネラル」の印象から垢抜けた大陸の美女って感じやったけど、実は香港の役者さんだったのね(知らんかった)。

まぁ、わざわざ映画館で観る必要もないかもしれません。地元での興業成績はどうだったんでしょうね、ちょっと気になりますね。
ボクが足を運んだのは最終日。だから残念ながらもう上映は終了しています。

おしまい。