「インファナル・アフェア/無間道」

香港映画の面白さを堪能しよう!


  

話題の香港映画。
昨年の11月に香港へ行ったとき「HERO〜英雄」とともにバンバン宣伝はしていたのに、その時は上映はまだで本編を観ることが出来なかった作品(悔しかった!)。

何しろ超豪華な出演陣。トニー・レオン、アンディ・ラウの二人が主演。ボクのご贔屓エリック・ツッアン、アンソニー・ウォンが締め、サミー・チェン、ケリー・チャンが惜しげも無くちょい役で出ている。最初の方でアンディ・ラウに取り調べ(?)を受けるチンピラはトニー・ホーだったような気もするけど...。
出演陣に劣らず最も大切なのは、ストーリーが面白いこと。このお話し、なかなか良く出来ている。ハリウッドがリメーク権の争奪戦を繰り広げたのも頷けます。

壮大な構想を持って、警察学校へ送り込まれる者、ヤクザの世界へ身を潜める者。同時期に5年、10年をかけて互いの組織に潜入員を送り込む。
警察学校を放校になり、麻薬をさばくサム(エリック・ツァン)の組織に入ったのはヤン(トニー・レオン)。
サムの組織で育ち、裏の使命を帯びて警察学校に入ったラウ(アンディ・ラウ)、昇進を重ね今ではウォン警視(アンソニー・ウォン)の片腕と見込まれている。
ある日、ウォン警視はサムが麻薬取引を行うという情報をキャッチし捜査にあたる。水をも漏らさぬ体制を敷いたにも係わらず、逮捕劇直前に捜査は失敗に終わり、証拠のブツは海に投げ捨てられてしまう。
ウォン警視は身内にサムの内通者がいると睨む。サムもこのところ警察に踏み込まれることが増え、事なきを得ているが内部に警察と通じている者がいるに違いないと考える。
ラウはウォンから「内通者を探せ」と指示を受ける。さらに、サムからも覆面捜査官をあぶり出すよう命じられる。
そうこうしているうちに「事件」が起きる...。

ラウの婚約者で小説家志望の女性にサミー・チェン(今回はちょっと元気がないように見えたけどなぁ)。ヤンが通う精神科の医者にケリー・チャン(こちらはいつもと一緒)。この二人はオマケみたいな役どころだし、ヤンの昔の恋人もちょっとな。思い切って整理して、サミー・チェン以外は割愛しても良かったかも。
エディソン・チャンはアンディ・ラウにそこそこ似ているけど、ショーン・ユーはトニー・レオンにちっとも似ていないのは、惜しい。ここは本人に「若作り」をしてそれぞれの若き日を演じて貰いたかったなぁ。

裏社会の犯罪物だから仕方ないけど、ちょっと暗いシーンが多かったのは残念。特にトニー・レオンはちっともぱりっとしていなくて、情けないような感じがなぁ。まぁどんな役でもそつなくこなすね、この人は。

香港ではあの「少林足球」が持っていた記録をどんどん破って、いろんな記録を打ち立てたというこの「無間道」。噂に違わぬ快作!
是非ご覧になって香港映画の面白さを堪能なさってください!
10/11(土)から全国でロードショー公開です。梅田ではブルク7他で上映されますょ。お見逃し無く!

おしまい。