「楽園の瑕」 |
やっぱり理解不能 |
降りだせば大粒の雨が落ちてくる。今年の梅雨は男性的な降り方が多かったような気がする。昼間はそこそこ蒸し暑くても、まだ熱帯夜がないのが救い。暑さにうなされることなく朝を迎えられるのは大事なことです。でも、もう少しで梅雨明け、そしてうだるような真夏がやって来るのかと思うと、気が重い...。
各地を転戦してきたレスリーの追悼上映、ボクが観るのはたぶん今回が最後。「楽園の瑕(東邪西毒)」。ウォンカーアィ監督作品。会場は千里中央のセルシーシアター。平日のレイトにも係わらずほぼ満席なのは凄いね。この映画の上映を並んで待っていたら、直前に上映されていた「猟奇的な彼女」が終わり人が出てきた。その数なんと4人。これはちと淋しすぎるょ。
レスリーは砂漠に住む孤高の仕事人(実際は斡旋のみだけど)。ここに彼を訪ねてくるのは、彼に「殺し」を依頼しに来る人。そして、彼から仕事を請け負う人。レスリーの悲しみと、依頼人の悲しみ、そして仕事人の悲しみを描きたかったんだろうな。でも、その全てが中途半端。さらに、恐ろしいまでの省略と飛躍が随所にあり、多くの観客は、途中でお話しに付いていくのを断念してしまう(考えてみたら、それもヒドイ話しだ)。 ここ数年の香港映画では「痩身男女」をもう随分長いこと待っているのに、いつになったら公開してくれるんだろう? 「無間道」も公開はあるのかな? 「少林サッカー」とまでは行かずとも、そこそこ当たると思うんやけどなぁ。アジアや他の国の作品も観たいけど、もっと香港映画プリーズ! あぁ、香港へ行きたい(ソウルや台北でもいいけどね)! おしまい。 |