「愛してる、愛してない...」

病状は悪化する一方のようです


  

今回ご紹介するのはフランス映画「愛してる、愛してない...」。
そう「アメリ」で大ヒットをかっ飛ばしたオドレイ・トトゥの新作。楽しみに待っていた。事前の情報によると「あまり前情報を仕入れずに、まっさらな気持ちで観た方が良い」らしい。素直にこの情報に従い、オドレイ・トトゥが出ていること以外、ほとんど何も知らないまま、珍しく前売りを買って順番が回ってくるのを大人しく待っていた。
もし、今から「愛してる、〜」をご覧になる予定のある方は、何も知らず劇場へいかれることをボクもオススメします(だから、ストーリーの紹介はしていませんが、これ以後は映画をご覧になってからお読みになることをお勧めします)。

受けた衝撃の大きさは計り知れない!
オドレイ・トトゥは「アメリ」では夢見る乙女(?)を演じていたが、この新作ではもう一歩踏み込んでいる。いやいや、彼女の「空想癖」の病状はますます悪化の一途を辿っていると言ってもイイ。
「そこまで行ったら、もうあんた、病気やで!」

確かにインパクトのある作品だけど、それだけだ。
ボクには魅力のある作品だとは映らなかった。今回のオドレイ・トトゥにもさほど魅力を感じなかった(ノーマルな前半部分でも、結構ワガママで嫌なネエチャンだしね)。その他の登場人物にも誰ひとり共感出来なかったしね。

良かったのは、一番冒頭のシーン。オドレイ・トトゥが花屋の中で画面一杯に広がるバラの花のかなに隠れるようにして、彼に贈るただ一本のバラを選ぶところかな。日本人ではなかなかこんなこと(花を贈ること)を思い付かないし、出来ない。それに絵にならない。でもオドレイ・トトゥだと、ばっちり収まるから、不思議ですね。そう言えば「猟奇的な彼女」でも一本のバラを記念日に手渡していたなぁ...。

結局、この映画は何を伝えたかったのかも良くわからない。要するに「Love is Brind」と言うことか。最後の方ではオドレイ・トトゥの笑顔が怖くて観ていられなかった。
そんな彼女に共感できる方っていらっしゃるのでしょうか? 誰か教えて!

そんなにおすすめはしませんが、興味をお持ちなら、病状が悪化したアメリをお見舞いに行ってあげてください。
梅田の三番街シネマでもうしばらく上映しているハズです。木曜の最終回に行きました。劇場のロビーで君蔵さんにばったり。二人で仲良く拝見しました。40〜50名ほどの入りで、思ったより少なかったけど、考えてみればそれでもよく入っているほうかな。

おしまい。