「スパイチーム」

もうちょっと頑張りましょう!


  

もうそろそろ3月も終わり。電車の中では一目で「卒業式」帰りとわかる若者の姿を目にすることが多くなった。3月は別れの月、そしてもうすぐ始まる4月は新しい出会いの月ですね。
ボクにも4月には出会いがあるんだろうか?

さて、今回は動物園前シネフェスタ4へ行って来ました。ここではアジアの映画が続々と公開されています。今回は「スパイチーム」、来週からは「クローサー」。
しかし、大丈夫なんかなァとついついいらぬ心配をしてしまうのも確か。平日の夜とはいえ、10名も入っていない。シネフェスタに土日に来ることは滅多になくて、いつも平日なんだけど、いつもこんなもん。ボクとしては息永く存続してもらいたいんだけどな。皆さんも出来れば足を運んでください。座席もいいし、結構観やすい劇場ですよ。

出演陣はなかなか豪華メンバーが揃っている。主役のマックにレオンライ、マックの相棒バードに陳小春(久々に顔見たなぁ)、同じチームのメンバーにはサムリーとミシェール・サラーム。謎の美女としてスーチー。マックたちと袂を分かった元メンバー、ソトにアレックス・トゥー、製薬会社の社長のボディガードにテレンスイン。みんなもう若いとは言えないけれど、味のある役者さんばかり。
そんな皆さんがマレーシアのクアラルンプールを舞台に暴れまわるアクション巨編。しかし、何がなんだかもうさっぱりわからんほのど強引さでストーリーが展開して行く。まぁ、これだけスターが出ていて人間ドラマではなくアクションものだから、強引さ優先でもいいんだけどね。少しはストーリーというか、説得力がある物語を展開してもらいたかった。

マックのチームが何でもこなすスーパー盗賊団(?)だということはわかる。でも、どうしてこのチームは一枚岩ではないんだ? その裏には理由があるはずなのによくわからん。マックの元恋人(アップル、意味深なネーミング)の死だけが理由なのか? 
そして、乗っ取られた抗がん新薬を奪還する仕事を何故無報酬や半額で引き受けてしまうのか?
結局、スーチーは何者だったのか?

ノリは以前観た「特攻!BAD BOYS」みたいな感じかな。ただ、出演者に主役クラスが多いのと、ちょっと年を食っているので「軽さ」よりも「重厚さ」が出てしまっている、って感じ。
にやりとさせられる部分は随所に用意されているんだけれど、全体的に見ればどうも盛り上がりに欠けると言わざるを得ない。
せっかくのスター陣が活きてないよ。もう少し頑張りましょう!
シネフェスタ4で今週一杯上映されています。香港好きな人なら観る価値があるかもね。

おしまい。