「猟奇的な彼女」

もうイチコロ!


  

少し前からチョンジヒョンが大阪でも舞台挨拶をするのではないかと噂が流れていたが、一週間前に新聞でも報道され、確定的になった。
韓国からわざわざチョンジヒョンが(ボクのために)来てくれるのに、会いに行かないわけにはいかない。こんなに胸躍る舞台挨拶はトニー・レオン以来だ!
どういう方法でテアトル梅田で整理券が配布されるのか事前調査をした結果、当日の朝10時からの配布という情報をキャッチ。ひょっとしたら徹夜かなとも思ったけれど、そこまでは必要ないだろう。じゃぁ、始発か? まぁ、7時に行けばなんとかなるだろうと予想する。しかし、ちょっと出遅れてしまった。このところ、寒さも幾分和らいで「春眠暁を覚えず」状態になっていて、朝スカッと起きることが難しくなっている。だから結局、家を出たのが7時前になってしまった。
それでも、7時半より前にテアトルに到着。やっぱりいるなぁ。ボクは前から10人目。香港の映画迷とは違い、知っている人はいない。僕より前で待っている人の中にはスマップの草薙剛くんの「チョンマル・ブック」を熱心に読んでいる人も。その気持ちわかるなぁ。
君蔵さんも間も無く到着して、二人で待つ。ボクはマイナス5度でも大丈夫な冬山仕様で準備万端だったけど、そう寒くなくて良かった。9時過ぎには劇場ロビーに入れてもらえてホッとする。この時点でも60名ほど並んでいた。思ったほど若くない人が多い。
9:35開始の「8人の女たち」の上映が始まったら、整理券の配布(チケットの購入)が始まる。ボクの整理番号は13、14番。早く来て待ったかいがありました!
ここで一旦解散して、11時過ぎに再集合。君蔵さんと近くのマクドへ暖を取りに行く。

結局、前から二番目の列に座ることが出来た。
後は映画を楽しんで、チョンジヒョンの登場を待つだけだ。

これで三度目の「猟奇的な彼女」。やっぱり日本語字幕付きはいいなぁ。
もう全部わかっているつもりなのに、地下鉄の事務室でマイクに向かってキョヌを呼び出すシーンでは胸が熱くなる。あのときのお見合いの相手にはかわいそうだけど、このときキョヌの気持ちと彼女の気持ちが一つになるんだよね。ちょっと突き放した視線で二人の関係を見ることが出来るキョヌって偉いなぁ。
キョヌを遠くの頂きに行かせて、声が届かないキョヌに向かって「ごめんね!」と叫ぶ彼女の声にもジーンと来ますね。
そして、喫茶店(レストラン)での再会。もう知っているはずなのに、こみ上げてくるのはこの映画の巧さなんでしょうか? ほんとは、手をつないだ後に彼女には一発ぶちかまして欲しかったな「誰が、手を握っていいって言った!」とかね。それでこそ「猟奇的な彼女」でしょ!(三度目ともなるとそんなことを考える余裕もあります)

やっぱり「いい映画だ」なんて思いながら、上映終了。

まず、最初に監督の登場。はっきり言って普通のおっさん。
そして、チョンジヒョンの登場。
わぁ、背が高くてキュートだ。それにやっぱり美しい! もう、全身からオーラが出てるよ。
こんな彼女を前にして冷静でいられたチャテヒョ(キョヌ)って凄いな!
白い綿の長袖シャツにジーンズ。どんな靴かはわからないけど、これだけ背が高ければそんなに高いヒールではないと思う。先日のソウルで「ジョルダーノのポスターでは足が短く見える」と聞かされていたけど、そんなこと全然無い。背は高いのにほっそりとスレンダー。髪も長くて美しい。いやぁ、参った。
寒い中待ったかいがありました!
正直言って、彼女が何を話したかはあんまり覚えていない。ただただチョンジヒョンだけを見ていた夢のような10数分間でした。
こんだけ綺麗で、全身からオーラを発していたら、ソウルの街で彼女とすれ違うこともないだろうな、と妙なことを納得してしまいました。やっぱり「特別な人」ですね。

もうすっかり放心状態。ほんとうは、関空まで追っかけて「お見送り」をしなければならないのでしょうが、もうそんなことを出来る年でもないので、この10数分で十分満足です。
いいもの見せて貰いました。
チョンジヒョンの次回作に期待しましょう!
(こないだ紹介した監督の新作「クラシック」もいい映画なので、日本での公開の折には是非、観に行ってくださいね。この監督、ボクのように面食いでロマンチストなのは間違いありません!)

写真撮影が禁止されていたのが、ほんまに残念だ!

次回はこの日が初日だった「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」をご紹介する予定です。

おしまい。