「猟奇的な彼女」

くるくる変わる目つきがいいんだなぁ


  

ヒットしてるみたいだ。嬉しい。

当初、大阪では心斎橋のシネマドゥだけでの公開予定だったのが、テアトル梅田でも上映されているし、2/22からはナビオでも上映される(最近、ナビオは韓国映画をよく上映するようになったねぇ。拍手!)。その他シネコンでも上映を予定しているようです。
多くの人に観てもらって、楽しんでもらいたい。そんな映画です。
この日もほぼ満席。平日なのに凄いね。若い女性のお客さんがほとんどだ。ボクはチョンジヒョン目当ての殿方がもう少しはいると思ったんだけどね。

いやぁ、いい映画は何度観てもいい。そんな当たり前のことを思ってしまった。チョンジヒョンのぶっ飛んだかわいさは、何度観てもいい。
この映画の魅力のほとんどは彼女だね。くるくる変わるその愛くるしい(凶暴な?)目つきは凄いよ。でも、ほんとうは決してかっこ良くなくて、いつも自信なさげにおろおろしているキョヌ(チャテヒョン)の素晴らしい包容力に惹かれてしまうのかもしれない(自分もこうだったらいいのになぁってね)。
二度目だから、ストーリーや次への展開はわかっている。それでもぐいぐい映画に引き込まれていくのは演出の確かさなのかな。

前回はそうでもなかったのに、ほぼラストでちびっと涙ぐんでしまった。それはきっと日本語字幕のせいだと思う。前回は字幕を追っかけるのに必死なあまり、そんなに感情移入出来なかったもんなぁ(もちろん、語学力の低さが原因だけどね)。いや、ひょっとしたら、最後の喫茶店のシーンが若干編集が違うのかもしれないけど。
「延長戦」は蛇足だと思っていたけど、ちゃんとした字幕で観れば、やっぱり必要だったのかなぁ。それほどラストで二人がみつめあうシーンではぐっと来たよ!(ボクもまだまだ若いなァ)

とにかく、冒頭から型破りなチョンジヒョンが絶好調、フルスロットルで飛ばしていく。そんな彼女を暖かく介抱するキョヌっていったい...。彼のこの恋にのめりこまずに、どこか冷静に醒めた部分があるのがいい。この二人の微妙な関係がこの物語りのミソなんだな。
どんどんチョンジヒョンのことが好きになっていくくせに「自分の役割はそろそろ終わりなのかもしれない」なんて頭の片隅で考えている。好きだからこそ、彼女の幸せを考えて見合いの相手に彼女との付き合い方を伝授する。

そう、切ないよ。
あまりにもこの二人は切ない。

そしてやっぱり、地下鉄の駅で放送するチョンジヒョンが好きです。

どうのこうのとは言いませんから、是非一度劇場でこの二人に会って下さい! そして、楽しいシーン、おかしいシーンでは思いっきり声を出して笑ってくださいね(この日の映画館の中は、シーンとしていて誰も笑わない。ボク一人で思いっきり浮いてました。最後はそうでもなかったけどね)。
この映画も二重マルのオススメです。

ソウルへ行く前日に、ハングルのおさらいに観た「猟奇的な彼女」。
次回から最新ソウル・レポートです、お楽しみに!

おしまい。