「ゴーストシップ」

幽霊船の正体は?


  

もうどうしょうかな、と思ったけど、横川から段原まで移動(JRとバス)。
別に広島で観なくとも大阪でも公開中の「ゴーストシップ」を観る。少し前に観た「13ゴースト」と同じ会社、同じ監督の映画。
「今年は選んで観る」はずだったのに、はやくも脱線気味だねぇ。

1962年にヨーロッパからニューヨークへ向かったイタリアの豪華客船アントニア・グラーザ号は航海の途中で消息を絶ってしまう。
そんなことがあってから40年後。ベーリング海上空で大きな船を見かけたというパイロットが、タグボートを操り船を曳航してくる仕事をしている腕利きたちに話しを持ちかける。「ひともうけできるかもしれない」とその仕事を引き受けたメンバーが海上で遭遇したのは、40年間海の上を彷徨い続けていたアントニア・グラーザ号だった!

しかし、地球に回りには無数の人工衛星が飛び交い、鉛筆ほどの大きさのものが見分けられると言うこのご時世に、長さだけでも数百メートルもある巨大な船が誰の目にも触れずに40年も海に浮かんでるか? しかもベーリング海峡と言えば太平洋の北部、そこに大西洋航路上で行方不明になった船が浮かんでいるなんて...。
まぁ、そんな疑問はどうでもいい。
最初の数分間の壮絶なシーンを見せつけられて、度肝を抜かれているだけに、些細な疑問にはわき目もふらず強引に物語を進められてもいっこうに気にならない。

タグボートの船長以下乗組員と同乗してきたパイロットは、さっそくアントニア・グラーザ号に乗り移り、船の中を調べ始める。
この船はどうして無人船として海を彷徨っているのか? 誰か生存者はいないのか? それとも何かお宝が積まれていないか? さながら空き巣狙いのような様相だ。船がでかいだけに、探すのも大変だね。それにこの大きさは不気味だよ。
荒れ果てた船内には人の姿は無いはずだったが...。
やがて、倉庫から大量の金塊が発見される。しかし、一人、また一人とタグボートの乗組員が不可解な死を遂げていく...。

もう、どきどきしてしまい、思わず息を飲んでしまうこと数度。
でも、思ったほど怖くないのも事実。
特に有名な俳優さんが出ているワケでもなく、どちらかと言うと地味なこの映画が全国でロードショー公開されるのは、ストーリーの面白さとスケールの大きさからなんでしょうね。最後のオチには、ちょっとニヤッとしてしまいました。
お時間があればご覧ください。
あと先考えずにレイトショーを観たもんだから、帰りの足がない。泣く泣くタクシーでホテルまで戻りました。やっぱり広島は夜が早いなぁ!

おしまい。