「刑事(デカ)まつり」

いっこもおもんない!


  

このところオムニバス映画がちょっとした流行か。「Jam Film」は今公開中だし、「パルコフィクション」という映画も観た。そして今回は「刑事(デカ)まつり」という12本の短編映画を集めたオムニバス。
ルールは、必ず「主人公は刑事」で 、「完成尺は10分以内」「1分につき1回はギャグを入れる」ことだそうです。

しかし、これがいっこもおもんない(面白くない)!
よっぽど途中で帰ろうかと思ったほど。この出来でお金を取る興業をするのはどんなもんでしょう? どこかの大学の映画研究会が学園祭で小さい教室を借りて自主上映する映画の方がまだマシとちゃうかなぁ? とさえ思ってしまう。

ご参考までに、上映されたのは...
「アメリカ刑事」 英語をローマ字読みで発音する風潮があることを知った自称“アメリカ刑事”は、英会話教室にマシンガンを持って殴り込みに...。とにかく出だしのこの映画で頭の中には「?」が点滅し始めた。
「さよなら地球刑事」 犯人を追って雪深い森に踏み込んだ三人の刑事。そこで目にしたのは着替えている三人の若い女性だった...。
「スローな刑事にしてくれ」 刑事が犯人を追いかけているが、どうも動きがスローだ。どうやらゆっくり動いているらしい。ただそれだけ(だったような気がする)。このあたりから疲れてきた。
「だじゃれ刑事」 公園で足がかゆい女に出会う。この女こそ“アイドル刑事”だった...。全く意味不明。
「刑事vs刑事」 部屋を借りて張り込み中の刑事のところにいきなり丹下左膳がやって来る(もうこんがらがっていて、タイトルと内容があっているかちょっと自信がないんだけど...)。
「特殊刑事」 (忘れました)
「NOと言える刑事」 クルマで張り込み中の刑事が二人。若い方が買い出しから戻ってきた。だが、先輩の刑事は何を聞かれても「いいや」としか答えないのだ...。もう勘弁して!
「引き刑事」 手に持ったカバンにビデオカメラを忍ばせて捜査にやってきた刑事は、ライトバンにいるデカ長と携帯電話で指示を受けながら公園にいる人を撮影するのだが...。
「夫婦刑事」 コタツに入ってくつろぐ二人。旦那の方がぼそっと「俺達、夫婦刑事だよな、刑事夫婦じゃないよな」とつぶやく。
「モーヲタ刑事」 全国の沢ガニを殺されたはらいせに殺人を犯した刑事が逃げ込んだのは、新潟県にあるスキー場だった。堂々の新潟ロケ作品。しかし見ていて寒くなるよなぁ。
「霊刑事」 黒いとっくりのセーターを着た刑事が写っていたのは覚えているけど、いったいどんなストーリーだったのか思い出せない!
「忘れられぬ刑事たち」 密室で殺人事件が起こる。犯人はいったい誰だ? この事件を解決するためにさまざまな刑事が呼ばれるのだが...。

東京では連日の満員で、アンコール上映が決まったそうだ。しかも「刑事(デカ)まつり・リターンズ」という続編の制作が決定したとか...。う〜ん、信じられへん!
劇場は今回初めて行った横川にある横川シネマ!!。この映画が終わった時には脱力感しかなかった。
ボクを含めてヒマ人が10数人入ってました。

おしまい。