「8人の女たち」

オシャレでミステリアスでゴージャス!


  

確か去年も1月にここ銀座テアトルシネマで映画(「ムッシュカステラの恋」)を観たような気がする。今年も銀座でフランス映画。
映画館はいろんな顔がある。もちろんどんな映画が掛かるかによっても違うけどその映画館独特の雰囲気がある。この銀座テアトルシネマは「大人の雰囲気」がする上品な劇場だ。そして女性が多いのも特徴、この日も8割り以上が中年のおばさま方だった。きっとこういう客層を狙った作品を上映しているんだろうな。場内も落ち着いていて、色使いもいい。それに何と言ってもここはとても観やすい映画館なのだ。
梅田でも上映中の「8人の女たち」だけど、ここで観るのとテアトル梅田で観るのでは随分印象が違うような気がする。

さて、映画のお話し。 雪に閉ざされた大豪邸が舞台だ。この家に娘が1年振りに寄宿学校から帰省してくるところから物語は始まる。予告編で観て知っているものの、次から次へと顔を出す女優陣が圧巻。いずれも主役を張れるような存在感たっぷりの方々ばかりで、観ていて画面が狭く見えると言うか、なんかお腹が一杯になてしまうと言いましょうか...。
カトリーヌ・ドヌーヴ、ファニー・アルダン、ダニエル・ダリュー、フィルミーヌ・リシャール、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤンそしてリュディヴィーヌ・サニエ。まぁ、名前の字面だけ見てもよくわからないでしょうから、一度映画館へお出かけ下さい(テアトル梅田でもうしばらく上映中です)。

この作品のほぼ90%以上はこの豪邸の居間(?)で繰り広げられる。ちゅうことは、この作品はほんとは舞台で演じられる芝居に向いている。是非、日本で舞台化してもらいたいですね。しかし、キャストが難しそうやなぁ。

イザベル・ユペールって「ピアニスト」でぶっ飛んだ役どころやったけど、今回も期待を全く裏切らない‘怪演’を披露してくれています。
以下、何を書いてもネタバレになりそうなのであまり書きませんが、オシャレでミステリアスでゴージャスなこの映画を是非お楽しみ下さい。
ボクももっと早く観ればよかった! オススメです。

おしまい。