「栄光のフォワードNo.9/女子サッカーに捧げる」 |
スポーツの光と影 |
この土曜日(11/16)は朝からいい天気だったけれど、前日からちょっと体調が悪い(風邪をひいてしまったようだ)のと寒さに負けて、何処へにも行かず。
さて、天六のホクテンザにやって来ました。
ある女子サッカーのチームが解散してしまった。市の体育協会はオリンピックの種目にもなっていない女子のサッカーに強化費は出さない方針。選手たちはそれぞれの道を歩み始める。市場で魚屋を始める者もいれば、ホテルでドア係りとして採用される者もいた。ある選手は結婚して子供を産む。監督は夢を捨てきれず、日本の大学で女子サッカーのコーチをしていた。 この映画は三つの柱からなっている。種目として世間に認知されていない女子サッカーをなんとか成功させたい、そのためには強くならなければならないという信念で私生活を犠牲にしてチームを強化する監督。監督の労に応えたいのはもちろん、でもそれよりも自分自身がサッカーが好きで仕方が無い羅甜、でも母親としてそして嫁としての責務も果たさなければならない板挟みに苦しむ姿。最後に女子サッカーが当時置かれていた苦しい状況だ。
用具もウェアも何もかもが揃っていない。企業スポンサーの顔色を伺いながらの試合。それでも純粋な気持ちで闘う選手たち。
観ていて、胸が熱くなるような盛り上がりがあるわけではない。あえてそんなドラマチックな演出は避けているようにさえ思える。ほんとは「プロジェクトX」風に撮った方が良かったのではないか、とさえ思ってしまうほど、淡々としたストーリー展開なのです。 中国の都市や省には各地に何カ所か「体育基地」という施設があって、そこには何種類かの競技を専門にする選手たちが合宿生活を送っている。年齢はだいたい小学校の高学年から高校生ぐらいまで(もちろん、競技によって異なる)。彼らは午前中だけこの基地で勉強の授業を受け、それ以外はずっと専門の競技の練習。生活費や寮費は各々の体育協会持ち。省の大会、地区の大会、そして全国大会へと駒を進めていくのだ。国家代表チームを頂点にするそのピラミッド型の選抜方法はシビアだが、底辺の広さも凄い。そんな国の選手を相手にして、日本のチームがなかなか勝てないのも頷けるなぁ。 この映画の上映は終了してしまいました。次回いつ上映されるかわかりません。まっ、チャンスがあればご覧になられてもいいかな、という程度の作品です。俳優陣も有名な方ではないしね。しかし、ある意味中国のものの考え方を知るにはいい教材かもしれません。 おしまい。
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