「OUT」

原田美枝子さんってこんなに素敵な方だったのね


  

ワールドカップがあった後だけに、イマイチ盛りあがりに欠けるアジア大会ですが、男子のサッカーはよく頑張っている。この大会にはアンダー21の代表を送り込んでいる日本はタイを破って決勝に進出だ。我がサンフレからは森崎和と駒野の二人が選ばれており、森崎和は全試合に出場する大活躍。ここまで来たら、是非決勝でイランに勝って優勝してもらいたい。
ところが、アジア大会に選手二人を派遣しているからではないのだけど、サンフレの調子がどうもよろしくない。年間順位は16チーム中15位(勝ち点18)。この年間順位の下から2チームは自動的に来年J2に降格してしまう。サンフレもお尻に火がついてしまい、ボーボーと燃え盛っている状態だ。2ndステージの残り8試合で5試合は勝って年間勝ち点を33ぐらいにしておかないと、ほんとにまずい。この週末の名古屋戦はNHK-BSで中継があるので、瑞穂へは行けないがテレビの前で応援だ! ガンバレ!

さて、今回ご紹介するのは日本映画の「OUT」。桐野夏生の同名小説を映画化したもの。
出演は原田美枝子、倍賞美津子、室井滋、西田尚美。この4人が映画を引っ張っていく。なんだかなぁと思わないでもないが、なかなか面白かった(この映画を観てから原作を読んでいる)。

ストーリーは奇抜で、いかにもお話しって感じだけど、ひょっとしたらこんなこともあるかもしれない、と思わせる。それはストーリーが良く練られていることと、本筋以外の周囲の部分がしっかりしていて、現実あるいは現実に近いことが積み重ねられているからだと思う。大きな嘘(フィクション)は小さな本当が重なりあっていないと、嘘ににもならない。その点、この映画(お話し)は丁寧に作られていると思った。

主演4人のキャスティングもなかなか決まっている。特に原田美枝子、倍賞美津子は見事な演技。原田美枝子ってこんなに綺麗で芸達者な女優さんだったたのかと見直してしまいました。

妙に浮いているのが間寛平。演技がどうのこうのと言う前に、この映画における彼に与えられた役があまりにも中途半端。おそらく原作ではもう少し描き込まれていたと思うんだけど、映画の中では意味不明の存在になってしまっている。本人には少しかわいそう。

結局、この4人がどんな最後を迎えるのかは映画では語られていないし、明示されるわけでもない。
ただ今まで受動的に生きてきた女性たち(この4人ね)が、あるきっかけで初めて能動的に動いてみた、結果はどうあれ、それは素晴らしいことだ、ということが言いたかったのかな。

映画とは全く違うと言う小説の結末が楽しみです。

おしまい。