「恋に唄えば」

どっちもつかずの...


  

一気に秋めいてきて朝晩は上着が恋しくなってきました。
毎朝、出勤時にJR大阪駅前にある阪急百貨店と阪神百貨店を結ぶ陸橋を渡る。旭屋本店の横のビル(S×Lのビル)にはにナショナルの広告塔がど〜んって鎮座していて、電光掲示で温度が表示されている。今朝はこの秋二度目の10度台で19度。どうりで涼しい訳です。盛夏の際には朝の8時から30度を超えていてほんまにこの温度計を見上げるのさえもが憂鬱だったのになぁ...。季節の移ろいは早いものですね。

ところで、最近、ちょっと気になっている本がある。
朝日新聞社から出ている「アポロはほんとうに月に行ったのか」という本(立ち読みでも結構ですから、是非手にとってみてください)。類書も一冊出ています。
内容は、アポロ11号は月に行ったと日本人は信じているが、それは本当なのか? それ検証しようというもの。その例として、11号で月面に降り立ったとされる二人の飛行士が月面で撮影したとされる写真やテレビ映像の矛盾点などを挙げている。
ざっと斜め読みしただけなので詳しくはご紹介できませんが、確かに説得力のある筆致だった。ボクは今までアポロがなしえた「偉業」について疑いを持ったことすらなかったので「ムムム」っと唸ってしまった。しかもつい数カ月前に「月のひつじ」という映画でさわやかな感動を味わったばっかりだから余計に戸惑ってしまう。
本当はどうなんだろう? 誰か教えてくれないかな。

まだ幼い頃に「カプリコン1」という映画を観たことも想いだしました。

さて、今回ご紹介するのは、アポロとは何にも関係が無いお気楽な日本映画「恋に唄えば」。
主演は優香と竹中直人。ミュージカル仕立てのラブ・コメなんですかね。11月の一般公開を前に試写会で拝見してきました。
芸能人に疎いボクですので、優香はアントラーズの柳沢と付き合っていた女の子なのかと思っていたら、それは別の女性(梨香)でした。この優香、正直言って歌はまったくあかんけど、なかなかかわいい女性ですね。一方、竹中直人はいつもの竹中直人。でも、この人も歌手ではないので、この二人が主演でミュージカルはちょっとムリでしょう。
それに、彼の顔を画像を細工して大きくしたり、膨らましたりするのはどうもいただけない。そんな安易な方法ではなく、もう少し頭をひねって欲しかったなぁ。

ストーリーや設定はごっつい奇抜で面白い。
全く期待していなかっただけに、素直に受け止めることができます。まぁ、少女漫画のような展開やけどね。
でも、このストーリーであえてミュージカルにする必要があったのだろうか? それに、この映画でミュージカルの要素が生きているとは全く思えない。
観ている方はこの映画がミュージカルだと知っているから、いつ歌いだすのか固唾を飲んで待っているのに、最初の歌までがどれだけ長く待たされるのか。やるなら徹底してもらいたかった。
そして、もう少し歌が上手くて踊れる人を配置してもらいたかったなぁ。
折角のストーリーや設定が生きていない。普通のドラマとして作った方が良かったのではなかろうか? ちょっと残念。
優香主演のアイドル映画、面白いストーリーそしてミュージカルという三つの要素が混じり合って相乗効果を出しているのではなく、ヘンに混じって中途半端な映画になってしまった、というのが正直な感想ですね。

優香や竹中直人の大ファンの方なら別ですが、そうでなければちょっとしんどい。
興行的には苦しい作品なのではないでしょうか。11月半ばから梅田地区ではブルク7で公開予定だそうです。
厳しい言い方だけど「どうもなぁ」。

おしまい。