「ピンポン」

今が「旬」の窪塚洋介が主演


  

お盆休みをみなさんご機嫌良くお過ごしでしょうか?
ボクは海外へ行くでもなし、山をあるくでもなし、大人しく過ごしています。
この暑さのなか出かけたのが阪神甲子園球場で開催中の夏の高校野球。家から自転車に乗って行ってきました。どこを応援しているワケでもないんだけど、折角だから広島県代表の広陵高校をアルプス席で応援。おみやげ(?)に「必勝しゃもじ」をいただきました。日焼けで背中とふとももが赤く腫れ上がって痛いです。困ったなぁ。

そんな休み中に観てきたのがこれからご案内する「ピンポン」。
事前の情報ではテアトル梅田はかなり混んでいるということなので、動物園前のシネフェスタへ行きました。ここへは何度も来ているけど、初めて一番奥にある劇場へ入りました。定員はなんと223名「こんな大きいとこもあったんや!」 でもお客さんは40名ほど。ちょっと悲しいね。このシネフェスタ、観やすいし、綺麗な劇場なので皆さん是非足を運んで下さい!

今が「旬」の窪塚洋介が主演。松本大洋のコミックが原作。
出てくるキャラクターがどれも漫画チックでなかなか良い。窪塚がペコという天才肌の卓球プレーヤー。ペコの幼なじみの友人でありライバル(?)がスマイル。その他の高校の卓球部員にチャイナ(サム・リー/上海から来たのに広東語を喋る変なヤツ)、アクマ、ドラゴンなどなど。
コーチに竹中直人、卓球屋のオババに夏木マリ。今回の竹中直人はイイです。

ストーリーは大したことないんだけど、CGを駆使した卓球シーンはかなりの迫力です。そうか、卓球ってこんなに凄いスポーツなんだって見直しました。
イマドキの若者は、汗をかいて一生懸命練習する姿を見せるのは好まないんだと思っていたけど、この映画に出てくるプレーヤーはみんな「スポ根」風に練習しています。ちょっと意外です。でも、ペコが堕落から立ち直ってオババと猛練習に取り組んで行くところ、そのへんの動機付けがちょっと甘いというか弱いというか...。
その中でも、気持ちが少し引いてしまっているのがスマイルなのかな。彼は「勝つ」とか「優勝」とかには興味が無いみたい。ピンポンを通じてペコと友達になれたこと。そして、ペコこそが「自分のヒーロー」だと確認することが大切だったのだ。そのへんの人間関係がイマイチこの映画からは伝わってこなかったのが残念。
青春ものにありがちな「恋愛」がほとんど絡んで来なかったのには好感が持てました。
でも「ウォーターボーイズ」の時のように「爽やかさ」を感じないのは、どうしてでしょうね? ペコやスマイルのキャラクターのせいでしょうか、それとも卓球が個人種目だからでようか?

窪塚が好きな人もそうでない人も良かったらご覧ください。

おしまい。