「穴」 |
ダークサイドの青春物語 |
昨年の今ごろ公開された「ゴースト・ワールド」はなかなか面白かった。この映画に主演していた女の子二人。その一人ソーラ・バーチが主演しているのが今回ご紹介する「穴」。もう一人のスカーレット・ヨハンソンは「バーバー」に出てましたね。
満席のお客さんのうち、果たして何人の人がこの映画を観終わって満足したのでしょうか?
思い込みが激しい少女が、友人の手引きを得て、憧れの同級生と地下室(?)で数日を過ごすことになる。この彼女の思い込みが、とてつもない悲劇を巻き起こすのだ。
この映画の見どころは、青春時代特有の飾らない実直さ。悪く言えば「残酷さ」だ。地下室で過ごすのは男女二人ずつの4人。だけど、リズ(ソーラ・バーチ)は他の3人から全く相手にされないのだ。それどころか存在そのものを無視されてしまう。これってキツイよね。 眩しい青春物語も確かにある。でも、この映画の世界のように、ダークサイドの青春が存在するのも確かだ。じめっとした青春映画を観たい人にはオススメだけど、そうじゃない人にはちょっとツライ映画かもしれませんね。
ソーラ・バーチの次回作にはもっと明るい役を期待したいですね。 おしまい。 |