「拳神・KENSHIN」

ジジちゃんごめんね


  

夏の果物と言えばスイカが一番に思い浮かぶけど、ボクの中では夏の王者は白桃。この夏も岡山で大量に仕入れて幸せ一杯です。あの色といい、香りといい、食感といい...。
そんなことはどうでもいいだけど、水曜の晩にレイトショーで観てきたのは香港映画「拳神・KENSHIN」。会場はシネ・リーブル梅田。レディス・デーだからか50名ほどの入りでした。事前の情報ではかなり空いているという話しだったんだけどね。お客さんが多いのはいいことです。

しかし、ぬるい映画だった。

この作品の目玉は、三つ。
一つ目は、台湾のアイドル、ワン・リーホンが始めて香港映画に出演したこと。二つ目は、ボクの永遠のアイドル、ジジ・リョンが出演していること。そして、三つ目はユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーというなつかしの顔が揃って出演していること。
が、どれもこれも上手く噛み合っていない! あかんでこんなぬるい作品は。

その他にも、ロイ・チョンが世界制服をたくらむ悪の親玉役で全編に情けなく出演。「ザ・ミッション」ではあんなにカッコ良かったのに、イメージぶち壊しやなぁ。「ザ・ミッション」で渋い演技を見せていた人達はみんな香港映画では貴重なバイ・プレーヤーだから仕方ないけどね。また、イーキンもちょこっと顔を出しています。主演級でスティーブン・フォンも出てますよ。また、若い吉幾造がいるなと思ったらチン・カーロッでした。

いかにも香港映画っぽいノリで、出だしはすこぶる好調だ。
近未来の香港はこうかもしれないと思わせる未来都市。そして相変わらずの巨大な漢字の看板。これでこの時代の香港人がどんなものを食べていたのかが凄く気になる。やっぱり、麺やお粥、油条を食べてるのかな?
が、お話しが動き出すと...。もう、後はどうにでもなれって感じ。

このところちょっと疲れていたのと、上映前に飲んだビールの酔いが心地よくまわってきたのとがあいまって、ついついうとうと。こりゃいかん、と抵抗したものの、気が付いたらエンドロールが流れていました。映画を観に行ってここまで寝たのは始めてです。ジジちゃんごめんね。

おしまい。