「うま年生まれの嫁」

明るく楽しいホームコメディ


  

今回ご紹介するのは「うま年生まれの嫁」という1979年の韓国映画。このところ韓国映画ばかり観ているような気がするなぁ。
会場は王子駅前にある「北とぴあ」という施設で公民館のようなものでしょうか。東京は公民館でも高層ビルだからスケールが違いますね。ここの9階にある集会室で簡易スクリーンを使って16ミリでの上映会。なんか中学や高校の文化祭で教室で観る上映会のような懐かしい雰囲気でした。

ちょっとヒネリが効いたホームコメディ。
今から20数年も前の作品だけど、思いのほか楽しく観ることができました。変に力が入っていないのがいいですね(力が入っているのは韓国国家の期待を一身に背負いアフリカへ出張する人ですね)。
この映画のポイントは、主人公のキムボヨンに尽きる。ほんとに明るくてかわいくてはじけている。このかわいい彼女の笑顔を見る為にだけにでもこの映画を観る価値があるかもしれません(ちょっと大袈裟)。

そろそろ彼と結婚したいと思っているけれど、彼は仕事柄、長期の海外出張ばかりで、家族にも紹介してくれない。
彼曰く「自分の家は土地成金で、急に金持ちになったので、家の中はめちゃくちゃ。とてもじゃないけど嫁さんを迎える状態ではない」。
そこで同居している彼の祖母だけにほんとの話を打ち明けてある作戦に出ることにした。
偽名を使って、この家に家政婦として入り込み、乱れたこの家庭を立て直すのだ。

母親は金儲けに忙しく、家庭を全く顧みない。朝食からして出前ですまそうという発想だ。父親は何をするでもなく、ただ母親の運転手を勤めている。妹は大学生で、使いもしないテニスラケットを片手に遊ぶことに余念が無い(日本にもそんな時代がありましたね、猫も杓子もテニスラケットを手にして頃が...)。高校生の弟は、朝食も弁当も作ってくれない母親にブーイングを浴びせながらも家の隣に住む同級生の女の子にぞっこんだ。
そして、まんまとこの家庭に入り込むことに成功したキムボヨンはおばあさんと手を組んで...。

現代でも充分通用するストーリーで、ほんとに面白かった。
キムボヨンが出演している他の映画も観てみたくなりました。
またチャンスがあればこの上映会に参加してみたいですね。
ボランティアの皆さんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。ありがとうございました。

おしまい。