「食神」

香港の料理の鉄人


  

「少林サッカー」が大ヒット公開中のチャウ・シンチーの旧作(1996年制作)を観てきました。例によって彼のワンマンショーなのですが、彼の映画と言うだけで、内容は知らなくても安心して観ることが出来る、ある意味では「ブランド品」ですね。

日本の料理番組を皮肉ったのかと思っていたら、香港人も日本人以上に格付けや箔付けが好き(弱い?)だから、案外皮肉ではなくヒントにしたのかもしれませんね。出演はン・マンタ、ビンセント・コク、そしてボクが好きなラム・シューも端役で顔を出しています。しかし、何と言っても大活躍はカレン・モク。素晴らしいメークで旺角(?)の屋台のおばさん(?)を見事に演じています。しかしまぁ、よくこんな役を引き受けたもんです(最後に出てくる大変身の場面でもあんまり変わってなかったりして...)。
チャウ・シンチーは、香港きっての料理の鉄人。今は、料理よりも商売が忙しい。そんな彼もライバルに一本喰わされて、人気も評判も地に落ち、事業は失敗、今では路上生活者にまで転落してしまった。
そんな彼がお腹を空かせて、食い逃げしようと立ち寄ったのがカレン・モクの屋台だった...。

チャウ・シンチーが生理的にアカンというのなら別ですが、そうじゃない方なら誰でも楽しめる一大娯楽大作になっています。もっともチャウ・シンチーの自信満々振りはちょっと鼻に付くけどね。
古い作品にも関わらず、千里セルシーシアターで上映の予定があります。6/29から一週間、19:20から1回のみの上映です。「少林サッカー」でチャウ・シンチーに初めて出逢ったア・ナ・タ。もう一度彼の笑顔を見に行きませんか?
ボクは大森にあるキネカ大森で観ました。金曜の最終回でしたが8分以上の入りと、彼の人気を再認識しました。
なお、カレン・モクは最後の彼女がほんとのカレン・モクですからね、念のため!

おしまい。