「カラー・オブ・ペイン/野狼」

これだけのメンバーで...


  

パラダイスシネマでのレイトショーは「カラー・オブ・ペイン/野狼」。澤田謙也がレスリーに勝つとは思わなかったが、動員数では澤田謙也が勝ち(低いレベルでの話ですが)。
豪華な出演者に魅力的なストーリーだが、もう一つ切れが感じられなかった。ただ「ダブルタップ」よりは面白い。面白さでも澤田謙也の勝ちだな(これも低いレベルだけど)。

主演は一応澤田謙也という事になるのだろうか。でも、香港側もテレンス・イン、サム・リー、トニー・ホー、レイモンド・ウォンに加えてボクがお気に入りのラム・シューも顔を出ている。
なんだかふわふわとした実態の薄いとりとめのないストーリーなんだけど、そこが香港の映画らしさなのかもしれない。

日本人の殺し屋・龍也(澤田謙也)は仕事の最中に頭に銃弾を受け、手術ででも摘出できないと診断される。彼の命は何時尽きるかもわからない。時折激しい頭痛に襲われる、そして龍也からは色覚が失われてしまうのだ(この色覚が失われてしまうという設定は面白いんだけど、その後にほとんど活かされていないのが惜しい!)。
ある日、龍也はたまたま入った銀行で三人組の強盗に出くわす。彼はこの三人組に興味を持ち、自ら彼等の人質となるのだ...。

ストーリーをもう少し整理して、龍也と刑事のジョー、龍也と三人組の二つを柱にして編集し直すともっと魅力のある映画になるのではないでしょうか? 龍也が殺した男の娘の部分とか、どっかの黒社会の親分とのからみとかはあんまり必要ないんとちゃうかな。
折角これだけのメンバーが揃っているんだからもうちょっと...。

上映は3月2日まで(3/1は休映だそうです)。20:50からのレイト・ショーのみです。しかも、予告編も何にもなしでいきなり本編の上映ですから時間には遅れないようにね。

おしまい。