「フォルテ」

ちょっと毒気の抜けたウッディ・アレンの(ような)映画


  

飛行機のチケットが届いて、ホテルの手配も済むと俄然旅に出る気分が盛り上がってくる。来週から休暇を取って香港とソウルへ行ってきます。月曜に出発して土曜に帰ってきます。
年末の北京に続いて今回ものんびりと街を歩いてきます。美味しいものをたくさん食べて、公開中の映画も何本か観てくる予定。暖かい香港の次に寒いソウルという順番は失敗だったかな。

さて、北風がびゅーびゅー吹いて寒い寒い晩に観てきたのはアメリカの映画「フォルテ」。
この映画の主な舞台はニューヨークなんだけど、やっぱりというかなんと言うか、ちゃんとツインの貿易センタービルがありました。

主演はウォーレン・ビューティ。そしてダイアン・キートンにゴールデン・ホーン、ナスターシャ・キンスキーなんかも出ていて、ちょっとお年は召していますがすごい顔ぶれの出演者たち。若手ではジョシュ・ハートネットも顔を出しています(この人ホントによく映画に出てるなぁ)。

お話しのほうはもう簡単なお話しで、男はいくつになってもほんまにアホやねんなぁ、ってところです。
結婚生活25周年を迎えたポーター(ウォーレン・ビューティ)とエリー(ダイアン・キートン)は実業界で成功を収め人もうらやむような「おしどり夫婦」だ。雑誌の表紙を飾ったりして。生活もニューヨークの超高級マンションで優雅な生活。
ポーターの幼馴染であるモーナ(ゴールデン・ホーン)とその夫(ギャリー・シャンドリング)と共にパリで銀婚式のパーティを友人と開きその往復はプライベート・ジェットだ!

この親友夫婦の間にひびが入った。夫がした浮気がばれちゃったんだな。エリーを慰めに行ったポーターはなんとモーナと何故かベッド・イン。そして、エリーにそれ以前のナスターシャ・キンスキー(この人も年喰ったなぁ)との浮気がばれてしまう。
結婚生活最大の危機に浮気がバレた旦那は二人で田舎のコテージに旅に出る。頭を冷やしに行ったハズの二人なんだけど、ハローウィンのパーティに浮かれて、またもやハメをはずして...(白クマの衣装には心底笑えます)。

仕事も結婚生活もすべて上手くいっていると思っていたのになぁ...。

お腹の底からおかしくてゲラゲラ笑えるお話しではないのですが、あちこちに笑わせてくれる仕掛けが一杯です。梅田のOS劇場C.A.Pで2/22まで公開中です。寒い晩のせいもあってかわずか10名ほどの入り。こんだけ役者がそろっていて、たったの10名とは少し淋しいよね。
「ちょっと毒気の抜けたウッディ・アレンの映画」という表現がぴったりではないでしょうか(もちろん、監督は違う人だけどね)。

次回は3時間の超大作「ロード・オブ・ザ・リング」試写会の模様をご報告する予定です。

おしまい。