「ドリフト」

スピード感は「好」


  

またまた、ニコラス・ツェーの主演映画が公開されます。
最近のこの人の人気は凄いね。
確かに、マスクもいいし、アクションもこなせる。これで、あと15センチほど背が高かったらいいんやけどね。

映画としては、物語が破綻している。
何がなんだかわからないままに、アクションが連続して、画面には引き込まれていくんだけど、ストーリーには「????」

ニコラスと彼の子を身ごもった女の子はどうなっているのか、ニコラスと伍百はたまたまおもちゃ屋で言葉を交わしただけなのに生死を共にするほどの友情は何時芽生えたのか、謎のスペイン人達は何物なのか、などなど数えだしたらきりがない。

でも、この映画を「面白い」と感じるのは、この映画の圧倒的なスピード感のためでしょうか。
あまりにも「?」が多いために、途中でストーリーを追って考えるのが嫌になって「ニコラスと伍百が生き延びられるのか」だけに興味の焦点が絞られます。ひょっとしたら、これも監督の狙いだったのかもしれません。

話の枝葉を整理して、話のピントがしっかり合えばもっと楽しくていい映画になっていたのではないでしょうか。これじゃぁ、映画を観る人を無視して、映画を作る人と演じる人だけの自己満足で終わってるよ。

ニコラス・ツェーが好きな人やボクのように「無条件に香港映画は観る」という人にのみオススメの映画です。
大阪では近日公開予定。ボクは東京へ行ったついでに翌日、お休みを取って観てきました。

おしまい。