「風櫃の少年」 |
少年時代は懐かしいもの |
「ソウル風邪(?!)」をこじらせてしまい、久しぶりにお医者さんにかかりました。年やなぁ。
そんな金曜日に観てきたのが、少し古い台湾の映画「風櫃(ふんくい)の少年」。1983年の作品だから18年も前の作品ですね。
風櫃は台湾の南、高雄の西(?)に浮かぶ島。
主人公の阿清はこの島に住む10代後半の少年。高校は中退して、兵役までの時間を幼なじみ4人とぶらぶら遊ぶ日々を過ごしている。ある日、別のグループとケンカを起こして警察沙汰になってしまう。田舎での退屈な暮らしに嫌気がさして、友人の姉を頼って高雄に仕事を探しに行く。
数ヶ月して、単調な工場での仕事にあきたころ事件が起きる。黄は工場の資材を盗んでいることがバレ、工場をクビになる。
なんか凄く感情を抑えて淡々と撮られた映画で、細かい部分は観てる人が自分の経験と照らし合わせて勝手に想像(創造?)してね、って感じの映画です。 若者は日本でも台湾でも鬱屈したもやもやを心の中に宿しているものなのね。 でも、徴兵というタイムリミットがあるから、台湾の少年達は自ずとモラトリアムの時間がスパッと絶ちきられてしまう。人生にメリハリを付けるという意味では徴兵制もそれなりに意味があるのかな。
爽やかさを感じる映画ではないけど、妙に懐かしさを感じる佳作でした。 |