「特攻!BAD BOYS」

なんともぬるい


  

タイの映画を観終ったあとは、レイトショーで香港映画。久しぶりに観るイーキン・チェンの主演作。レイトにもかかわらず、お客さんは20名ほどで「少年義勇兵」のなんと5倍です。恐るべしイーキン!

お話しそのものはなんとも言えない、いつもの他愛のないイーキンの映画で、物語のあちらこちらに綻びが見えているだけで なく、あまあまな展開で、はっきり言って「どつぼにはまってる」。そこは出演者の魅力(?)でなんとかカバーされて、映画としてなんとか鑑賞に堪える程度には仕上がっています。
イーキン以外には「オーバーサマー」に出ていたレオ・クーがイーキンの相棒役。「Love Song」でレオン・ライの大陸の花嫁役をしていたクリスティ・ヤン。そして、ヒロイン役には決して美人ではないのに妙な魅力を持つスー・チーが一人三役で大活躍しています。
そのほかにも、渋めの脇役がずらりと出ていて、なかなかの好メンバーがそろっています。

イーキン演じるキングは、相棒のジャック(レオ・クー)と妹のクィーン(クリスティ)と三人で「バッドボーイ」という怪しげな探偵社をやってる。警察に頼めないような依頼が回ってくるのだが、三人は料金は高いが腕は確か。見事なチームワー クで難事件を次々と解決して顧客満足度は高いのだ(ほんまか?)。
映画の導入部分で見せるバッドボーイの仕事振りはなかなか面白い。

そんなバッドボーイに相次いで持ち込まれた仕事は人捜し。依頼人が持ち込んだ写真はどうやら同一人物らしい。ただし、年齢は親子ほど違う。しかも、イーキンはこの写真の女性に見覚えがある...。
こっから先はなんとも荒唐無稽なストーリーで、筋そのものを追うよりも、イーキンの女たらしぶりを楽しんだり、レオ・クーとクリスティ・ヤンの恋の行方を占ったり、スー・チーの三役振りを楽しむしかないですね。

イーキン好きな人には必見でしょうが、それ以外の人にとっては観ても見なくても、どちらでもいい映画ですね。

おしまい。