「バレット・オブ・ラブ」

レオン・ライまで日本人と...


  

明日からもう12月ですね。ほんとに1年は早い。ボクも年を取るはずです。

さて、今回観てきたのは、前売りを買っていながらなかなか見に行けず、とうとう終演前日に足を運ぶことになった「バレット・オブ・ラブ」。レオン・ライと瀬戸朝香が出ている香港映画。
香港の偉大なスターと日本の女優という組み合わせは、レスリー・チャンが「もういちど逢いたくて/星月童話」、アンディ・ラウが「ファイターズ・ブルース」という作品で常磐貴子と共演した映画がありましたね。そして今回はとうとうレオン・ライが...。

開始早々から瀬戸朝香が妙に迫力のある広東語をなめらかにお話ししているじゃない。「これは凄い!」なんて思っていたら、やっぱりなぁ。前半部分の彼女の台詞は全部吹き替えでした。後半部分のたどたどしい広東語は演技ではなく「地」だったんですね。
常磐貴子の作品よりもずっとイイ映画に仕上がっています。これは何も常磐貴子がアカンのと違って、キャラクターの違いだと思うな。瀬戸朝香のほうが動き回れるキャラ演じている分、得をしています。

ストーリーそのものは他愛のないお話し。
香港警察で刑事をしているレオン・ライ(サム)は、悪徳兄弟を逮捕するが兄を取り逃がしてしまう。サムのフィアンセ・アン(瀬戸朝香)は検察官をしていて、悪徳兄弟・弟(テレンス・イン)を有罪に持ち込む。これを逆恨みした悪徳兄弟・兄はスナイパーを差し向けて、サムの目の前でアンを狙撃して殺害する。
そして、2年後。警察を辞め、故郷の漁港で(香港にもこんなとこがあるんやなぁ)静かに暮らしているサムの目の前にユウ(瀬戸朝香・二役)というアンそっくりの女性が現れる...。
映画のケリの付け方がなんとも強引だけど、妙に納得してしまう。
アクションとスピィーディな展開、ロマンス、そして微笑ましいシーンとなかなかツボを押さえた映画で、幾つもの「?」が頭の中で点滅しているんだけど、強引さが「?」を置き去りにしてしまいます。
しかし、悪は法廷で裁かれるのに、正義の「私刑」は何をやっても許されて司法の手は伸びないのか。

目に付くのは最初レオン・ライが住んでいる妙に天上が高い部屋。香港の映画に出てくるお金持ちの家ってどこでもほんとに凄いよね。この部屋だって、冷房費は喰うだろうけど、かっこイイ。
香港の中心部はそんなに出てこないけど、映画を観ているとほんとに香港へ行きたくなってしまいます。誰か連れてってくれへんかなぁ。

会場は、梅田のナビオ・シネ。20名弱の動員。寒かった。上映は11月一杯で終わりです。

おしまい。