「ザ・ミッション/非情の掟」

渋い男たちの物語


  

ついこないだ「秋を探しに」山をほっつき歩いていたというのに、もう秋の方から手を振ってこっちにやってきてくれた。一気に涼しく(寒く?)なりましたね。もう、冬もすぐそこまで来ているのかもしれません。

先月の東京出張の時に大森で観た「ザ・ミッション/非情の掟」を今度は大阪で。会場は梅田のLoft地下にあるテアトル梅田。この映画、ここでモーニング&レイトでもう一週間公開中です。
そぼ降る秋雨にもかかわらず、40名ほどの入り。リーブルのなんと10倍だ!

最近、ちょくちょく同じ映画を二度観ている。二度観るのは当然気に入った作品なんだけど、一度目と同じ感動、同じインパクトと言う訳にはいかない。中には二度目を観なければ良かった(一度目の余韻を記憶の中で楽しむ方が良かった)っていうのもある。
でも、この「ザ・ミッション」、二度目も良かった。ストーリーそのものを楽しむ映画ではなく、ただ、ただかっこいいアクション映画だからかな。

とにかく渋くてかっこいい。
アンソニー・ウォンやフランシス・ンだけに目が行きがちだけど、太っていていつもポケットから落花生を出してはかじっているラム・シューがいいねぇ。打ち合わせ場所でも淡々と落花生を剥いて無言で口を動かしている。最後には友人のために走り回る。
あごのほくろから伸びているヒゲがかわいいね。
決してボスになったり主役になったりするキャラクターではないのだけど、ほんと愛すべき存在なのです。

この映画は、ちょっと現実離れした、まるで浮き世に生きているかのような物語りだけに、最初から最後まで徹底して現世の俗物(警察や一般市民ね)に触れない、そんなクールさがいいんだなぁ。

フランシス・ンの主演している香港映画「オーバー・サマー」が心斎橋のパラダイスシネマでレイト公開中です。
あぁ、香港へ行きたい!!!!!!!

おしまい。