「流星」

高松でうどんを食べる


  

高松へ行って来ました。
高松は讃岐。讃岐と言えばやっぱりうどんですね。高松にはびっくりするぐらいたくさんのうどん屋さんがあって、それが商売として成り立っているのですから、讃岐の人はほんまにたくさんうどんを食べているんでしょうね、讃岐の人は「うどんは別腹」らしいです。もちろん、はやっている店とそうではない店はあるのですが...。
私が気に入っているのが、商店街の中にある「讃岐平野」ここはたまたま入って気に入りました。栗林公園の近くにある「上原屋本店」ここはガイドブックを立ち読みして行ったらほんとに美味しかった。そして、前回営業の小野沢くんに連れって行ってもらった「竹清(ちくせい)」県庁の近くです、ここはうどんが美味しいのはもちろんのこと天ぷらがいい。特にゆで卵の天ぷらは皆さんにも是非一度味わっていただきたい。
大阪で普通に食べるうどんは「かけうどん」で、「小」はうどん玉が一玉。「大」は二玉。讃岐では女性でも平気で「大」を注文しています、お店によっては何も言わなければ「大」で出てくる店もあります(四国電力の近くにある「義経」なんかはそうです、ここも美味しい)。
大阪で言う「釜揚げ」は「湯溜め」と呼ばれていて、もちろん「ざる」もあります。セルフのお店なら、どこでも「かけうどん」の「小」なら140〜180円で食べられます。
うどんの上に載せるのか、別に食べるのかは自由ですが、オプションというか今風にトッピングというか、天ぷらとかコロッケ、ワカメや玉子なんかが用意されています。セルフのお店は、その店によって注文の作法が微妙に異なるので、列の前の人がどんなふうに注文しているのかよーく観察することが必要ですね。もし店の外から見て誰も並んでないようなら、その店は諦めて人が沢山いる店に行くべきでしょう。
うどんそのものの味はさすが本場讃岐だけあって、ごっつい美味しい。関西のコープやダイエーで買うゆでうどんとは似て非なるシロモノです。腰があってモチモチしていて、歯で軽く噛めばプツンと切れて...。
でも、いつも思うんやけど、ダシがイマイチやねんなぁ。なんかダシは「添え物」みたいであんまり力が入ってへん。大阪やったらうどんとダシは五分五分の関係やと思うんやけど、讃岐では8対2か9対1でうどんに重点が置かれてる。いっぺん、美味しい讃岐のうどん玉をコンブとカツオが良く効いた大阪のほんのり甘いダシで食べてみたいなぁ。(大阪では弁天町のはずれにある「番屋」といううどん屋のダシが好きです。)

さて、大きく脱線してうどんの話をずいぶん書いてしまいましたが、今回観てきたのは「流星」。レスリー・チャン主演の香港映画。会場はアメリカ村のパラダイスシネマ。平日の最終回だからか、20名ちょっとの入り。やっぱりボクの観る映画はこれくらいの人数がちょうどいい。
予告編はとても良く出来ていて(当たり前か)、期待していたんだけど「ウ〜ン」これってレスリーが出てるだけで、面白くともなんともない。「こんな映画もあるんか」って感じ。
エリート証券マンのレスリーは、株の大暴落で全てを失うのね。そんな時に彼は捨て子の赤ん坊を拾う。4年後、レスリーは雑居ビルの屋上に住み、その日暮らしのバイト生活。あの時の赤ん坊は4才になってレスリーと一緒に生活していた。そんなレスリーの前に現れた女性が赤ん坊の母親。子育てに限界を感じさせられたレスリーは彼女に子供を返す、というお話し。
その母親っていうのが、生活を苦にして赤ん坊を捨てたくせに、今は金持ちと結婚してすっかり裕福な生活をしている。しかも、全然「生活感」がないのね。世界中をうろうろしてるようなんだけど、上海では「上海マンション」(高級クラシックホテル)に住んでるようだし、香港の家はどう見てもそこは「リージェント」(香港の九龍サイドでは1、2を争う超高級ホテル)やろ! いくら映画とは言え、ちょっと浮世離れしすぎてて、どうもピンと来ない。 レスリーの笑顔に逢いたい方はどうぞ。「観たい」と言う方を引き留めたりはいたしません。もう少しのあいだ(2/9まで)、パラダイスシネマで公開中です。

で、再び高松。ひいきの「讃岐平野」の近くには高松の映画館がほとんど集まっている一角があるのですが、そこでなんとイーキン・チェン主演で関西未公開の「超速伝説/ミッドナイト・チェイサー」と近々ミュージアムスクエアで公開予定の大陸の映画「ルアンの歌」が2本立てで公開中じゃないの!
ショックやなぁ。大阪って高松より遅れてんの? ポスターによれば先週は、これまた関西未公開の韓国映画(スプリング・イン・ホームタウン)が上映されていたらしい。まさに「讃岐恐るべし!」やね。

讃岐に負けるな、とばかりにこれから春にかけてどんどんアジア映画が公開されるようです。
「ただいま」「ひとめ惚れ」「ルアンの歌」「最愛の夏」「ホールド・ユー・タイト」「ヤンヤン/夏の思い出」「山の郵便配達」「ザ・カップ」「柳と風」、テアトル梅田で何作かの韓国映画連続公開など、これから少し銀幕通いが忙しくなりそうやなぁ。
蛇足ですが、「ただいま」がパラダイスシネマで「ひとめ惚れ」がシネヌーヴォで公開ちゅうのは、なんだか逆のような気がするのですがいかがなもんでしょう?

おしまい(今回はかなり日記風ですな)。