「喜劇王」

タイトル通りの映画じゃないけど、楽しめます


  

誰かサンのダーリンが、建築士の試験に合格したのが確定的になったそうです。おめでとうございます。良かったねぇ。
さて、本当に毎日暑いですが、みなさんお元気ですか?「暑い、暑い」と言っても、いっこも涼しくなりませんが、ついつい口に出てしまいますね「暑いな〜」って。もう少しで7月も終わり。でも、9月の半ば過ぎまで暑いんでしょうね。やだやだ…。
先日(今度はクルマで)六甲に行って来ました。「下界」とは10度近く気温の差があったのではないでしょうか。高原を渡る風は涼しくて、テラスでコーヒーを飲みながら極楽気分を味わってきました。六甲山高山植物園の入り口にある喫茶店「エーデルワイス」は私のお気に入りの「避暑地」です。

今回は「喜劇王」という映画。99年香港の作品ですな。向こうのお正月映画として、昨年の暮れに公開され、興行成績香港No.1になりました。前回の「花火降る夏」とは対照的な、大衆向けの娯楽作品です。はちゃめちゃなアクション・ストーリーではなく、ラブ・コメディですね。

本格的映画スターを目指すワン(チャウ・シンチー)は、今日もエキストラ役。しかも、チョンボしてしまい撮影所を追い出されてしまうのね。そんな彼も地元に戻れば公民館の用務員(?)をしながら、演技の勉強にマジメに取り組む好青年。一方、歓楽街のお色気パブ「女子高生の初恋」(いいネーミングのお店、ホステスさんの制服はセーラー服!)で働くミュウミュウは、お店での態度が悪くてなかなか高収入にありつけない。彼女はお店のマネージャーの紹介で、ワンの公民館へ「演技指導」を受けにやって来た。二人は、反発しあいながらも恋いに落ちていくという、ありがちな展開。
結局は、良く解らないままにハッピーエンドを迎えるのですが、数々のエピソードが散りばめられていて「良く解らない」と感じる間もないほどテンポ良くかつ強引に話が進んで行きます。まっ、腹抱えて笑い転げるというほどでもないけどね。どっちかというと、ストーリーそのものよりも「主役の俳優さんのキャラクターで持っている」映画ではないでしょうか。ミュウミュウ役の(セシリア・チャン)がなかなか素敵です。いや「かなり」素敵です。弁当屋のオヤジ(ン・マンタ)がいい味出しています。カレン・モクも出ています(と言っても知らんか)。

劇場は、扇町ミュージアムスクエア。客の入りは30名程度、先週は立ち見も出ていたという話です。今週一杯(7/28)、レイトショーのみで公開されています。香港が好きな人にはお勧めの一本ですな。

今後は「シーズ・オール・ザット」(←こんな学園物が好きなんだなぁ)、「サイダー・ハウス・ルール」、「地上(ここ)より何処かで」(←「ロッキー・ホラー・ショー」に出ていたスーザン・サランドランがおばちゃんになって出ています)、「フィーバー・フォーエバー」(←シンガポールが舞台の青春もの)、「顔」(←藤山直美の映画初出演!)、「あの子を探して」、「クレイジー・イングリシュ」などなど観たい映画が目白押しです。

これからが夏本番です。元気出していきましょう!  そういえば、そろそろ「鰻、受難の日」ですね。

おしまい。