「花火降る夏」

せつない思いで、それぞれの香港返還があったのね


  

毎日うだるような厳しい暑さですが、皆さんお元気ですか?それにしても暑いですね。今年は梅雨もほとんどなかったようだし、水不足が心配です。さて、拙宅のスイカは順調に育って収穫を迎えました。まだ少し早いかな?でも、去年みたいに誰かに取られたり、カラスにやられるのもいやだしな、ということで、1個試しに収穫したところ、見事に黄色く熟したスイカになっていました。甘さも文句無し。今年は成功です。毎日水ヤリしてよかった。
このところ、すっかりご無沙汰していた「山登り」に7/20の「海の日」に行って来ました。始発の電車で宝塚へ出て、そこから六甲縦走路へ。この気候では私の他には山登りの姿をした人は誰一人いません。当たり前か。それでも最初の1時間は順調に歩き続けて塩尾寺(えんぺいじ)に到着。ここの手前の水場で、冷たくてとびっきり美味しい水を補給。ここから本格的な登りです。山道を20分も歩くと、「へとへと」かつ「へろへろ」になり、全身から流れるような汗。目的地を六甲最高峰から岩木山という宝塚市最高峰に変更して、ルートをそれました。その次ぎ休憩した見晴らしのいい岩場に吹くそよ風がどれだけ気持ちよかったか!エデンの園を経て逆瀬川へバスで下山しました。

シャワーで汗を流した後、心斎橋の「パラダイスシネマ」へ出撃。映画館へはほぼ一月ぶり。「花火降る夏」(原題:去年煙花特別多 THE LONGEST SUMMER)という香港映画。以前見た「玻璃の城」も香港の中国返還が扱われていたんですが、人によって「返還」の意味もだいぶ違うんだな。
今回の主人公たちは「香港英国軍中国人部隊」に所属していた軍人たち。香港の中国返還にともない、彼らの所属する基盤が消滅してしまい、なんの保証もないまま街に放り出されてしまう。なにも悪いことをしたわけでもないのに、時代の波に飲み込まれて、翻弄されるわけですね。彼らの持っていき場のない怒りや悲しみが、幾つかのサイドストーリーにからめて展開されます。
主人公兄弟の兄貴の役をしていた俳優さんがなかなかかっこいい。サンフレの久保に似ている、野生味溢れるナイス・ガイ。97年に香港返還ブームにのって、香港観光へ大挙して押し掛けた日本人って何だったのでしょう、って感じの作品でした。ヤクザのボスの娘役で出ていた女優さん、キツネのような顔をしているのですが、角度や表情によってはなかなかかわいい方です。銀行襲撃の帰り道で、暗号で点呼するときがとってもかわいくて良かったですよ。
この作品「メイドインホンコン」に続くフルーツ・チャン監督の「香港三部作」の第2弾。3作目の「リトル・チュン」もこの日の予告編にありました。今から楽しみです。サムソン・リーが相変わらず、いい感じで活躍しています。7/28(金)までアメリカ村のパラダイスシネマで絶賛(?)公開中です。

次回は29日に公開の「あの子を探して」かシネヌーヴォでもうすぐ公開の中国映画「クレイジー・イングリッシュ」を予定しています。

ところで、先週はリフレッシュ休暇で韓国・中国へ行って来ました。不覚にも中国で激しくお腹をこわしてしまい、少し悲しい旅行でした。でも、美味しいモノをたくさん食べてきましたよ。韓国では今「踊る大走査線」が公開中です。

おしまい。