「エニイギブンサンデー」

ドラマが多すぎてお腹が一杯


  

すっかり梅雨になりました。なかなか暑くならないと言っていたころがなつかしい今日このごろですが、お元気におすごしですか。拙宅のトマトがようやく赤くなり、今朝2個収穫できました。味の方はどうでしょうか。楽しみです。

さて、今回観たのはアル・パチーノの「エニイギブンサンデー」。23日が上映最終日で、その最終回に行って来ました。今日が最終回とは思えないほどお客さんが入っていて、立ち見まで出ていたようです。梅田ナビオの「梅田スカラ座」で上映の予定でしたが「ナビオ4」に変っていました。一流映画館の巨大スクリーンを楽しみにしていたので、ちょっと残念。でもナビオ4でも「音」は良かったですよ。
モリアキ総務部長は無念のリタイアで、私と井上と堀内で観てきました。駅ビル地下のチケット屋で、800円で前売り券を入手出来たのはラッキーでした。

「フットボールには、勝つよりも大切なことがある」というアル・パチーノのセリフにはしびれました。そうそう、個人競技と違って、チームプレーのフットボールは、各人に決められた役割があって、陽は当たらないけど、その役割を忠実にこなしていくことを求められているんだよなぁ。QB(クォーターバック)は、スナップを受けるまでに、どんな恐怖のどん底にいるのか、よく伝わってきました。華のあるポジションだけに、相手の巨漢ラインメン(あの首の太さ!)と対峙して、瞬時瞬時に判断して、プレーを行っていくって、並大抵のことではないよね。万年控えだった黒人QBが、ゲームに出て、ハドルを組んでいるときに、不覚にも胃のなかのものを吐いてしまう(その後も度々だけど)、その気持ちはなんか痛いほど分かりました(ちなみに、プロのチームで黒人のQBは大変珍しい存在です)。
「フットボールのルールを知らなくても、楽しめる」という触れ込みだっただけに、確かにルールを知らなくても、迫力のあるシーンにご満足いただけたでしょうが、逆に、ちょっと踏み込みが足りないというか、掘り下げ方が浅かったように思います。それと、話の枝葉が多すぎて、焦点が散漫になってしまっていた。チームの移転のはなしなどは無くてもよかったんではないでしょうか。もうおなか一杯で一体どこがクライマックスなのかさえよく分からなかった。また、プレーオフの初戦でシャークスが燃え尽きてしまうのもちょっと不可解です。せめて、準決勝(カンファレンスの優勝決定戦)ぐらいの設定にしてほしかった。あと、アル・パチーノのお家とオーナー一家のお家が、とても格好良かった。フロリダであんな家に一度は住んでみたいですね。

アル・パチーノをスクリーンで観るのはほんとに久しぶり。彼も年取ったよなぁ。こちらもオッサンになるはずです。好きだから、よくフットボールを見に行くけど、この映画を観て、次回からフットボールの見方が少し変わるかもしれません。フットボールにもし興味を持たれた場合は「フライディ・ナイツ・ライツ」という秀逸な本がありますので、よろしければご一読下さい(図書館で借りてね。筆者はピューリッア賞を受賞しています)。
この映画の上映は終了しました。「エニイギブンサンデー」を観たい方は、今はもう「大毎地下」とか「戎橋劇場」などの二番館はないので、ビデオを待つしかないですね(ちょっと淋しい)。

いよいよ、Jリーグの2ndステージが開幕。我がサンフレは神戸を相手に勝利を収めました。この調子でがんばれ!

おしまい。