「君のいた永遠(とき)」

香港で、東京で、青春を取り戻したい!ジジチャンかわいい!


  

もう3月の半ばというのに、肌寒い日が多いですね。皆さんお元気ですか。
18日(土)は統括課の加藤の結婚式で東京へ行って来ました。リラックスしたいい結婚式と披露宴でした。披露宴では一瞬しかマイクが回ってこなかったのが残念でしたが、いいのにしましょう。新婦の友人は当然、25才を中心に若い子ばかりなのに、こっちはおじさんばっかりで、なんか妙な気もしましたけどね。猪俣くんも元気にしていました(少し太ったようでしたけれど)。
しかし東京はほんまに人が多いね。夜中の11時半に山手線に乗ったら、超満員。すごいなぁ。また、東京ではあちこちで木蓮の花が咲いていました。関西でも沈丁花のいい香が漂ってますね。春ももうすぐです。

そして、「ついに」というか、「とうとう」というか、「やっと」観てきました「君のいた永遠(とき)」(英文原題「Tempting Heart」、中文原題「心動」)。99年の香港映画。ぱらぱらと「ぴあ」をめくっていたら、やってるじゃないの!嬉しかったなぁ。

会場は、半年ほど前に「愛情来了」を観たあの西灘劇場。あの時も少なかったけど今回もたったの8名。祝日だというのに大丈夫なのかと心配になってしまいます。この劇場、地下が駐車場になっていて、映画を観る場合は無料で駐車できます。また、映画のポスターなんかも売っていて、思わず購入してしまいました(¥300)。

しかしこの映画、一流映画館でロードショーされたのにどうして大ヒットしなかったんでしょう。泣かせる、良い作品ですよ。カネシロ・タケシは相変わらずだけど、やっぱりジジちゃんはいいよね。かわいい! そして、香港へ行きたくなります。全編から香港の香りが漂い、私を誘う…。

お話は、70年代後半の香港で高校生だったカップル(ジジちゃんとカネシロ)が親の反対で、別れてそれっきりだったのが、7、8年後に舞台を東京に代えて出逢い、燃え上がり、そして別れる。そして現在、お互いの親友の葬式に出席するためにまた東京で会う。そんな若い頃の紆余曲折を中年になったジジちゃん(この時は違うおばさん(この作品の監督)がやってる)の回想形式で綴るというものです。
自分の経験した恋愛を人に語り、そのストーリーをベースに映画の脚本を作るという、ちょっと凝った手法なので、やや分かり難い部分もあるんやけど、一度自分の目を離れて、自分の経験を角度を代えて客観的に観るというのはいいもんですね。当時の(今も?)自分には見えなかったものが少しずつ見えてくる。そんな感じでストーリーが進んでいきます。
他愛のない、青春のラヴストーリーで、ジジちゃんとカレン・モクとカネシロ・タケシの人気だけを当て込んで作られた映画だけど。なんか胸にジーンと来る物があるねんなぁ。「あぁ、私の青春を返して!」俺にももう少ししたら振り返って懐かしいと思える(或いは「美化」できる)ストーリーがあったらいいのに!
見終わって、ほんの少しだけ青春を取り戻せた気がしました、というのは大げさかな。

上記劇場で24日(金)まで大公開中。
ジジちゃんを観たい人は急げ!!(いないか)

おしまい。