「時のかなたの恋人」 |
新潮文庫 ジュード・デヴロー 777円 |
このところ忙しくてあまり本を読めなかった。いや、本以外のテキストを読むことが多くて、余暇の時間にまで文字を追うのがイヤだったのかもしれない。
緻密な仕掛けがあるわけでもない。格調高い文学性があるわけでもない。それでも、そんなことは関係なく「この本は面白い」のだ。 米国のメイン州で小学校の教師をしているダグレス。子連れの恋人と英国へ旅に出たのだが、とある教会の前で喧嘩別れしてしまう(捨てられた?)。途方に暮れた彼女の前に現れたのはニコラスだったが...。
読みながら頭の中に描いていたのは...、ダグレスにはボクのお気に入りレニー・ゼルヴィガーがいいなぁ、歳も雰囲気も彼女にぴったり。ニコラスにはヴィンセント・ギャロがいい。そんなことを考えていた。 著者については何にも知らなかったけど、米国では著名な作家らしく、多くの作品を書いているそうです。日本ではこの本の他には「心すれちがう夜」(ヴィレッジブックス)が出ているだけのようです(この本も読んでみよう)。
気楽に読めるなかなかオススメの一冊です。 おしまい。 |