12/07・冬枯れ 静かな 丹後の磯砂山

今の体調にぴったり!


香港から戻って一週間。どうも体調が戻らない、ずっと眠くて眠くて得意の早起きもできないほどだった(遅刻するほどではなかったけど)。
なんやかやで延び延びになっていた丹後の田舎へ行くことにした。早朝に西宮の自宅を出発して、中国道・舞鶴道を走り、福知山からは国道。途中親戚の家に寄り3時間弱で到着。同乗してきた母親とお土産を降ろし、ボクは峰山町と大宮町の間にある磯砂山(いさなごやま・661m)へ向かう。

峰山の街を抜けたところで、運悪くねずみ取りに捕まってしまった(そういえば前も半国山からの帰りやったなぁ)。警官に散々噛みついて悪態をついて切符を頂戴する。
時間も喰ったし、あまりにも腹立たしいので、もう山を歩くのは中止にしようかとも思ったけど、丹後へはそう来ることもないので予定通り磯砂山へ向かう。

R312を峰山から久美浜に向かう途中「天女館」という施設の大きな看板を目印に右へ(南東)へ折れ、田舎道に。このままで大丈夫か不安になるが、淋しい一本道を更に進むと「登山口」を示す標識が目に入ってくる。
「クマに注意!」なんて書いてあるのでちょっと不安。そのままクルマを走らせると、立派な休憩所・トイレと駐車場。先行者のクルマが一台停まっているが、このクルマどうも見覚えがあるような...。

手早く準備をして(と言っても今回は身軽)、準備運動。さっそくスタート。入口には「頂上まで1010段」の表示。
今回は事前の調査で「楽勝!」情報を得ていたので、気も楽だ。先週の香港と違い、どこかしっとりとした山道に心も和む、和むと言うよりも変な気負いが無いって感じかな。
この山はしっかり整備されている。階段はもちろん、地道も全く崩れていないし、コース周辺の下草もきれいに刈られている。それはそれでありがたいんだけど、ちょっと「野趣」がない。もう一つは植生の中のコースが多く味気ない。
そんなことをブツブツ思いながら階段を一気に登ると息が切れ、汗がにじんできたら、分岐点に到着。左手は山頂へ、右手は女池へ、まっすぐ行くと大宮町からの登り口に。この山は「羽衣伝説」が伝わっており、その昔「女池・めいけ」で羽衣を脱いで水浴びをしていた天女がおり、ある者がこの羽衣を隠してしまい、天女を自分の娘として家に連れて帰った。彼女が作るお酒は万病を治すと珍重された、という伝説だそうだ。
一息ついて、あと500段を駆け上がる。別に急いでいたわけではないけど、珍しく「駆け上がりたい」気持ちだったのだ。この辺りは自然林になっていて気持ちいい。付近が山頂が近いことを知らせてくれると思ったら、いきなり山頂広場が目に飛び込んできた。
思ったとおり、従兄弟と小学生の息子達が待っていた!
ボクを追いかけて来たそうだ。ボクがおまわりさんたちと和やかに歓談しているうちに追い抜かれてしまったようだ。

この日は生憎の曇天。
今にも降り出しそうな低くて厚い雲にのっぺりと覆われている。残念! 山頂広場からはまさしく360度の展望。右手には天橋立、丹後の山々、依遅ケ尾も独特のシルエットを見せてくれる。正面には網野の街、左に目を移せば久美浜湾。裏側は山深き山々の連なり、更に左手には大江山。
これで天気が良ければ最高のロケーションなのになぁ、惜しい。でも、これで磯砂山への再訪の理由が出来た。
「天気がいい日に また来るよ!」

いざ下山を始めると、上りの時はさほど気にならずに駆け上がってきた分岐より上の階段が急なこと急なこと! これは息も切れるはずだ。
「女池」にも足を伸ばしたけど、神秘的と言うよりも、単なる沼地のようにしか見えなかったのは残念(しかたないけどね)。

阪神間からこの磯砂山を歩くためだけにわざわざ来るようなコースではありませんが、天気が良ければ最高のピクニックコース。良く整備されており、スニーカーで充分です。山頂は広く、芝生の広場になっているし、展望台には双眼鏡も設置されています。家族連れでいかがですか? 小学2、3年生からOKだと思いますよ。

クルマで戻り、お昼ご飯をいただき、お米や農水産物など丹後の幸を満載して帰りました(ありがとうございました!)。田舎のお米はほんとに美味しいのです。
丹後は特に何があるってことがなく、至って地味な地域ですが、素朴でいいところです。みなさん是非遊びに来て下さい! 今ならカニ(ズワイガニ)のシーズン真っ盛り! 丹後特産の美味しい「間人(たいざ)ガニ」をたんと召し上がれ!(もちろん、カニ以外のおさかなもごっつい美味しいよ)

おつかれさま!

 

登山口11:00〜11:35山頂12:15〜13:00登山口

 

山頂で待っていたのは従兄弟と腕白な息子たち 標識には「クマに注意!」と書いてある
山頂からは遙か彼方に天橋立 下山途中で振り返る