酷暑もそろそろ終わりかけて、心なしか涼しくなったような気がしますが、それは気のせいでしょうか?
来るべきシーズンに備えて、足慣らしと、秋の気配を見つけるために兵庫県と鳥取県の県境の山「扇ノ山(おうぎのせん・1309.9m)」へ遠征してきました。でも、扇ノ山の山頂は実は鳥取県にあります。
去年の秋にも登っているので、今回が2回目。前回はクルマで岸田川に沿って青下という部落まで行き、そこから歩き始めたんだけど、アプローチが長いこと、長いこと。上山高原の登山口に着くまでにバテてしまいました。その教訓を生かして(それとも横着して?)、この日は河合谷登山口までクルマで乗り付けました。
西宮の自宅を出発したのが、午前3時30分。登山口に到着したのが6時45分ごろだったから、3時間以上のドライブです。今回、扇ノ山を選んだのは、1,000メートル以上の山ならもう涼しいのかなと思ったのと、高さの割に歩く距離も短くてコースが楽なので、足慣らしにもってこいだと思ったからです。その割には、運転する距離や時間は長いけどね。
久しぶりの登山靴。しっかり準備体操をして、靴紐を締める。温度計は20度を少し割るくらい。思ったより涼しい。駐車場には他のクルマはない。とっても静か。さぁ、スタートだ。
登山口からなら、見事なブナの自然林を縫う遊歩道を歩くような感覚で登ることができます。展望はほとんど利きませんが、このブナの森を歩くだけでもう大満足。
これがブナの森(上手く撮れてないけど)
まだ、森の中は夏が幅をきかせている。顔に掛かったクモの巣・数知れず。たかってくるハエやアブ・無数。流れ出た汗・500cc(すばらしい!)。
途中で拾った、笹の枯れ枝を露払い役に振り回して、クモの巣を避けるんだけどあんまり効果がない。いつの間にか、帽子やメガネには細いクモの糸が一杯だ。
小ズッコ、大ズッコという小さなピークを二つやり過ごす。大したことはないのだけど、上りはやっぱり少ししんどい。去年も今年も気を付けて見ているんだけど、この両ズッコの三角点を発見できない。それにしても「ズッコ」ってどんな意味なのかな。
大ズッコを過ぎて、しばらくするとようやく右手(西側・鳥取側)に視界が開けてくる。ここに展望台。去年は霧の中で、何も見えなかったけど、今年は少しかすんでるけど快晴だ。鳥取市街越しに日本海の青さを見ることができた。
もう一踏ん張りで、山頂だ。山頂の手前にはブナの倒木(まだ生きてる?)のアーチがお迎えしてくれます。このアーチをくぐれば、立派な避難小屋が建つ1309.9mの山頂です。残念ながらここからの展望はほとんどありません。汗びっしょりのボクを迎えてくれたのは、アブとハエの大群。う〜ん、秋の気配はどこにあるんや?
これがブナの木のアーチです。
扇ノ山のいいところは、とっても静かなところ。山頂も、ブナの森も独り占めだ。六甲ではなかなかこうは行かない。但馬の山もいいなぁ。今度は蘇武岳にでも行ってみようかな。
クルマに戻ると、駐車場で今から登る方が二組準備していました。ボクは公園にある水の噴き出し口を使って水浴び。心臓が止まるかと思うほどの冷たさで、気持ちよかった!
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