記念すべき21世紀最初のコースに選んだには「東六甲縦走コース」、阪急「宝塚駅」を起点に西へ向かい、六甲最高峰までのコースです。
準備運動とストレッチで身体をほぐして、未だ暗い6時に「宝塚駅」をスタート。武庫川を渡り。紅葉谷に沿って舗装された坂道を塩尾寺(えんぺいじ)まで約1時間。この間は結構な高度差があるので、一汗も二汗もかきます。住宅街が切れるあたりから昨夜降った雪が積もり始めて、塩尾寺に着く頃には銀世界になっていました。空は曇天。このコースは今回で3回目なので勝手知った道です。塩尾寺で一息入れてここからは山道。登山口はお寺の門をくぐってすぐ左手にあるので迷うことなく分かります。この道はうっすら積もった雪に覆われていてまさしくヴァージンロード。誰の足跡も着いていない道を一歩一歩進んでいくのは最高の気分やね。
「東六甲縦走コース」はよく整備されているし、分岐点やポイントとなる箇所には標識が立てられているので、迷うことはまずありません。地図を見るのも現在地を確認するためだけですね。途中に10箇所ぐらい登り降りの傾斜がきついところがありますが、特別な技術はいりません。少しルートが長いのであとは根気だけが必要なルートです。
このコースのハイライトは、岩倉山から大谷乗越までの間、左手(南側)に広がる阪神間の景色。特にボクにとっては西宮のシンボルでもある甲山(かぶとやま)といつもは見えない深谷池。街で暮らしているといつも見上げている甲山を北側から眼下に見下ろすのはこのコースならでは。
大谷乗越の手前から甲山
浅い雪を踏みしめて歩くとクツ底に雪が団子状にくっついて「下駄を履いた」状態になってしまいます。こうなると重心はグラグラするし、グリップもきかない。ちょっとした下り坂でもついついスッテンコロリン、今回も5回は転んでしまいました。
岩倉山を過ぎたあたりから硬い雪が降り出してどんどん強くなります。気が付けばヤッケは真っ白。大谷乗越を過ぎ、大平山の手前の舗装道路との出合いで、一休みしてゼリーでエネルギー補給。ここまででで、全コースの半分を歩いたことになります、時間にして宝塚を出発して2時間。ここから一踏ん張りして船坂峠を越えると東六甲ドライブウェイとの出合い。「ほっとする」というか「がっかりする」というか。こんな天候なのでクルマは通らない。細かいアップダウンを繰り返して一軒茶屋を経て最高峰へ。山頂付近には防衛庁の施設の建築が進んでいて、それでなくても眺望がきかず殺風景な山頂がますます味気ないものになっています。三角点も三角点を示す標識も雪の中。その雪をかき分けて「でん」をして足早に山頂を後にしました。
最高峰の表示板
「魚屋道(ととやみち)」を有馬へとも考えましたが、予想以上に消耗していたのでそのまま西へ進み、凌雲台を経て記念碑台へ。この日ほど人に会わない六甲も珍しい。記念碑台からは阪急バスで阪急六甲駅まで戻りました。
お疲れさまでした。
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