年末に続けて何本か観て、それからは忙しさにかまけスクリーンからはすっかり遠ざかっていた。
そうこうするうちに、ソウルへお邪魔することになったので「それなら...」と現地で何本か拝見してきました。
まず、向かったのは新村(シンチョン)にある梨花女子大学。
最初、調べたときは「大学の中に(有料で一般公開している)映画館があるって、ほんまかいな?」と疑惑の眼差しだったけど、それが、ちゃんとあるのだから、凄いです! 新村には何軒かのシネコンがあるし、新しいKRのターミナルにもMegaBoxが入っているのにね。
ちゃんと、チケットボックスもあって、発券機でプリントアウトされるチケット。上映作品は一般の上映館よりはタイミングを後ろにずらしているのかな? 中は韓国のシネコンで良く見られる傾斜がある座席で300弱くらい。“映画も上映できる”ではなく、立派な映画館です。
ソウル市内でこの作品を上映しているのはもうここだけ(しかも朝に一回だけ)のせいか、20名ほどの入りでしたが、日本人の方が何人かおられたのには、やや(かなり?)びっくりしました!
拝見したのは08年の年末に公開された「霜花店/サムファジョム/A Frozen Flower」。
チョインソン、チュジンモ、ソンジヒョ。
もちろん日本語字幕はない状態だから、多大な憶測が入り混じってます。時代物ですね。明(今の中国)から后(ソンジョヒ)を押し付けられた高麗王(チュジンモ)と王の親衛隊長(チョインソン)。この三人を取り巻く愛憎劇ですね。
手っ取り早く紹介すると、まぁなんちゅうか、名門女子大のキャンパス内で上映されるのはどうかと思うほど濡れ場シーンの連続、ちょっと参りました...。
冒頭は、王の親衛隊を養成する学校(?)のようなところで、幼いチョインソンたちが訓練を受けているんだけど、どうもボクの基準からすると、剣の扱いや振りかたなどがどうもなぁ...。もうちょっとお稽古してから撮影したらどうなのかな? しかし、幼いチョインソンを演じている子供の面構えはいい! この子の将来は韓流スターかな?
その後、成長した王を影のように守る親衛隊。野外での宴の最中には外的の来襲を受ける(こんな具体的な敵襲を受ける前に何とかならんかったんか!)。
不安定な高麗王朝であるがゆえに、外敵に晒され、そして外交関係を強固にするために明との婚姻関係を結ぶ...。
その高麗王が男性的に不能であったことから悲劇が始まる!
(その後の展開はご覧になってのお楽しみですね...)
親衛隊長に授けようと思って駿馬を用意しているのにも関わらず、幾ら待っても親衛隊長は姿を見せず、とっぷり暮れた庭園の池のほとりでたたずむ王の寂しさよ...。
チョンイソンが日本でも人気があるので、“韓流シネフェス”あたりでの劇場公開はあるのではないでしょうか。ファンの方は楽しみにお待ちください!
アンニョン!
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