「ロスト・メモリーズ」

24/Jul./2004

  

「ブラザーフッド」で日本でもすっかりメジャーになったチャン・ドンゴン。そんな彼の人気に乗っかってだろうか公開されたのが「ロスト・メモリーズ」。チャン・ドンゴンと、久しぶりの仲村トオル主演の2001年韓国映画です。動物園前シネ・フェスタで観て参りました。

お話しの舞台が2009年で、おまけに朝鮮は日本に支配されているというぶっとんだ設定。
1909年満州での伊藤博文の暗殺事件が失敗に終わり、そのため日本はあれよと植民地支配を進め、第二次大戦もアメリカと同盟し勝利して現在にいたったという。
歴史の事はよく知らないが、伊藤博文が死ななかったらホントにそうなってたのだろうか?

舞台設定はともかく、その中でチャン・ドンゴンと仲村トオルが、いったい何をやってくれるのかと期待していたら、なんじゃこりゃ!

前半はとにかく眠たい。
ありがちな刑事コンビの活躍ッぷりだけど、これといって目を引くものもない。チャン・ドンゴンを含め、韓国人の俳優が一所懸命日本語を話しているけどどうもなぁ。それに、やたらと和装にこだわる仲村トオル一家も???

眠りかけていたら、後半ガラッとお話が動きだす。
しかし、それがタイムマシンと来たもんだ、もうハチャメチャ、強引すぎる。 そして突然、祖国精神に目覚めるドンゴン。
最後の仲村トオルとの対決も盛り上がらないなぁ。

仲村トオルは、やっぱりクールな悪役が似合う。
時空を超えるなら、もっといろんな時代へ遡って、執拗にチャン・ドンゴンを追うような、善と悪をハッキリさせたお話の方が面白そうだナ。

次回は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」をご報告します。