「4人の食卓」

23/Jul./2004

  

OS劇場C・A・Pで観てまいりました「4人の食卓」、2003年の韓国映画。
この日は上映最終週の水曜。それでもレディースデイだからか意外と人が多いのに驚いた!

「猟奇的な彼女」で大ブレイクしたチョン・ジヒョンが出ている程度の映画だと思っていたけど、これがなかなかどうして良かった。でも、お話しがなんのこっちゃもうひとつわからない。

主人公のパク・シニャンが、地下鉄の車内で終着駅に着いても眠ったままの二人の少女を見る。その少女たちは、翌日死体で発見される。それ以来、彼は家で婚約者が持ってきた四人掛けのテーブルに、その少女らの姿を見てしまうようになる。

何か出てきそうな雰囲気が漂い、出だしはホラー映画のようだけど、ちょっと違う。そこへ心を病んだチョン・ジヒョンが登場し、ますます謎に包まれる。 彼女の過去が少しづつ語られていくのだけれど、展開されるストーリーの時系列がバラバラで話が繋がらず、真実が一行に見えてこない。おまけに突然自分は霊媒士の娘だと語り初めて、本人も記憶に残ってない過去を覗きはじめる。

結局、この映画は謎を解き明かしていくようなお話しではなく『観る人にそれぞれによって結論は自分で考えて』という映画なんだ。
そのさまざま断片を自分でパズルのように組み合わせると、なんとなく真実らしきものが浮かんでくる(?)。しかしそれも“らしき”ものであって、映画ではハッキリとした事実は描かれていない。
冒頭に死んだ姉妹や、四人掛けのテーブルの意味、そして最後の終わり方も結局よくわからなかった。

何となく引き込まれるものがあり、観た後に余韻を残しあれこれ考えてしまう展開なんだけど、なんだかそれも面倒なのでもうスッカリ忘れてしまいそう。

でも、やっぱりチョン・ジヒョンはいいです。
他にも「ペパーミント・キャンディー」でソル・ギョングの妻を演じた人(キム・ヨジン)が出てました。

次回もまた韓国映画、「ロスト・メモリーズ」をご報告します。