恋するブラジャー大作戦(仮)

ジジちゃんもすっかり貫禄が出てきました



  

アジアの映画といえば、一時は香港の作品のことだった。
それが、大陸の作品や台湾の映画も押し寄せてきて、その後なんとインドの映画が一躍脚光を浴び、そうして韓流がドカン! 年間で公開される本数も韓国の作品が相当な数を占めていた。ボクもどっぷりとその流れにはまっていたのだけど、ここに来て中華圏の作品も復活気味。全てを拝見しているわけではないけれど、そこそこ公開されている。こりゃ楽しみ!

そんなわけで、おっとり刀でナナゲイに駆けつけて拝見したのが、我が永遠のアイドル・ジジちゃんが出演している「恋するブラジャー大作戦(仮)」。実はこの作品、拙宅には封も切れらないままのDVDが鎮座している。う〜、買って来てもらったらすぐに見ないとあかんなぁ...。

お話しは、全くアホらしいもので、ここで改めて紹介するのもはばかれるような気もするけど、こんなストーリーにもかかわらず大真面目な顔をして映画を撮ってしまう香港映画界の底力は、やっぱり侮れない。そう考えると、こういうコメディタッチの軽い作品にこそ、その国の映画界の力が測れるような気がします。

主演は、ラウチンワンとルイスクーという「忘れえぬ想い」のコンビ。それにカリーナラウとジジリョン。
世界的な女性肌着メーカーのトリンプ(やったかな?)の香港法人が舞台。更なる飛躍を果たすために、香港法人に科せられた使命。それは異業界からスカウトした男性のデザイナーに新しいブラジャーを開発させることだった!
フムフム。なんだかそれだけで、どんなお話しが展開されるのかが予想できるような気がするけど、この映画のエライ(?)ところは、ちっとも下品に仕上がっていないところ。
山あり谷ありと言うよりも、一本調子なんだけど、採用されたラウチンワンとルイスクーの奮闘振りが面白おかしく展開される。結局、新しい製品が成功するのかは、あんまり関係ない。そこがちょっと惜しいかな。

女性用の肌着と云っても、そのデザインや製品化には男性もかなりの部分で関与しているはず。この映画の世界そのままではないでしょうけど、なんだか面白そう。それは、端から見ているからそう思うだけで、きっと実際には大変なんでしょうね。ちびっと同情しました。はい。

昔に比べると、ジジちゃんも少しはお芝居が出来るようになったみたい。古くは「裏町の聖者」「君のいた永遠(とき)」などの頃と較べるとすっかり貫禄もついてお姉さんになりました。
ちっとも難しくないし、軽いお話しですので、DVDやビデオで気軽にご覧になって笑い飛ばしていただければ、それでOKではないでしょうか。

おしまい。