風雲! 格闘王

イーキンではまだまだか...



  

2003年の年末に香港へ遊びに行ったときに上映されていた作品がようやく大阪でも公開される。このときは「地下鉄」とどちらを観ようか迷って、この「安奈余武林」は観なかったのだ。
そう言えば「地下鉄」はトニーレオン始めなかなか豪華なキャストなのに、日本で公開されるという噂も聞かない。ちょっと難解なストーリーだったからなぁ。

この「安奈與武林」確か香港では続編も公開されているハズ。なるべく情報には触れないようにして、そこそこ楽しみにしていた。
しかし、今になると「何じゃこれ?」って、ちょっとがっかり。せっかくイーキンとミリアムヤンが出ているのになぁ。

面白いか、面白くないかと尋ねられると、その答えは「面白い」。でも、どうでもいいようなストーリーであることは間違いない。
粗を探せばキリがないけれど、問題点は幾つかある。まず、イーキンの恋人スーチャウ(デニス・ホー)が全く魅力が無い。これはどうもいただけないなぁ。それと天下武道大会に出場するメンバーがどうも...。もう少し彼らのバックボーンを明確にしてくれないと、ほんと何が何だかちっともわからないょ。
結局、イーキンとミリアムヤンではトニーレオンとサミーチェンの域にはまだまだということなんでしょうか?

広告マンのイーキンは栄養ドリンクの広告を担当し、そのプロモーションの一環として天下武道大会の開催を計画する。この大会が成功するかどうかは、少林寺の代表が参加するかどうかにかかっていた。そのために、少林寺出身で今は破門され日本に住む武道家を出場させ競わせることにあると気が付いたイーキンは東京へ...。
イーキンは日本に住む武道家の一人娘を代役で出場させることに成功し、彼女を伴って香港に戻ってくる。そして、少林寺の代表も出場が決まり、大会は盛り上がっているうちに開催される。
果たして、優勝は誰が。そして、イーキンの恋の行方は???

この大会に代役で出場する一人娘がミリアムヤン。今後に期待ですね。きっと続々と(?)出演作が日本にもやって来るでしょう。

しかし、この作品が日本で公開され、もっと面白い作品にはお声も掛からないのはどうしてなんでしょうか? やっぱり韓流パワーに圧倒されて、香港ものではお客さんが呼べないのでしょうか。もっとも、この「風雲! 格闘王」も天六でひっそりとした公開やしなぁ、まぁ上映していただけるだけでも有難いことです。

おしまい。