「アンナ まなざしの向こうに」 |
このエピソードを上手く使えば... |
天皇誕生日。お休みなのは素直に嬉しい。だけど、何も12月のこの時期になぁ。「もっと別の日に生まれてくれればいいのに!」ついついこう愚痴りたくなる人も少なくないだろう...。まぁ、それでもボクはきっちりお休みして、十三へ足を運ぶ。七藝でモーニング公開されているドイツの映画「アンナ まなざしの向こうに」を観る。 これが、どうも暗い。救いようが無いわけではなく、最後には光が射すから良しとしよう。でも、冷静になって考えてみると、アンナは母親の死がそんなには「悲しくなかった」のだろうか? ふとそんなことを思った。でも、アンナは微妙なかわいさを持っていて、時折、はっとするほど美しい! だからOK?!
1960年代のお話し。
このお話しの面白くないところは、駄目な母親としっかり者の娘の対比に力点が置かれているわけでもなく、父と母が何故別れてしまったのかという謎解きが語られるわけでもなく、父親と再会することが出来るのかという謎に迫ることもない。「このエピソードを上手く使えば...」というポイントをことごとく外してしまい、平板にだらだらと展開するところだと思う。
池のほとりに産み捨てられたカエルの卵が、勝手に孵化しておたまじゃくしになり、やがて小さいカエルに育っていくように、アンナも勝手に育っていくと言いたかったのでしょうか?
そんなに期待もしていなかったけど、内容もそんなものでした。よっぽどおひまならどうぞ。 おしまい。 |