「デッド・アウェイ/バンコク大捜査線」

雨が降って飛田へ出掛ける


  

雨が降ると、残念ながら「やま」へは行けない。
ちょっとリズムが狂うなぁ。
仕方なしに、大阪に映画を観に出掛ける。

昨夜のうちに電話で聞いて、時間割は知っている。
朝の9時15分からの上映だ。場所は地下鉄「動物園前」駅から南へ少し下がったところにある「トビタシネマ」。「動物園前」の北側にあるシネフェスタへは何度も足を運んだことはあるが、南側を歩くのは初めてだ。
それにしても、朝の9時過ぎからの上映とは凄いね。おそるおそるの気持ちで商店街を歩き、9時5分に映画館に到着。
なんと、行列が出来ている!
別に、この映画館でトニー・レオンの舞台挨拶があるわけでもないのに。並んでいるのは20名ほどかな、みんな50〜70ほどのオッチャンやおじいちゃんや。
この映画館は洋画を上映する「トビタシネマ」と邦画専門の「トビタ東映」が併設されていて、どちらも低料金(基本は800円、各種割引有り)で、三本立。朝の9時15分から翌朝の5時頃まで延々とオールナイトでやっている。

入口では、何でも自動販売機が故障とかで、現金600円(早朝入場割引)を渡して入場。
館内は割と広くて200席ほどある。ボクは洋画の「トビタシネマ」の方へ入ったんだけど、もう既に20名ほど座っている。
上映中もどんどん人が入って来る。今日が土曜日だからか、それとも雨で仕事が無かったからなのか。一本目が終わる頃にはほぼ満席になった。

話をするのも、大きいイビキをかいて眠りこけるのも、ガサガサ大きい音を立てて袋を開けたり、モノを喰ったりビールの缶をプシュっと開けるのも、そしてタバコを吸うのもなんでもありや。100%おっさん。しかも帽子・長靴着用率が高いのも特長。
日頃甘やかされた環境で映画を観ることが多いので、この「トビタシネマ」は勉強になりました。ハイ。

で、観てきたのは関西ではこの「トビタシネマ」で封切り公開になったタイの映画「デッド・アウェイ/バンコク大捜査線」。ここのところ相次いで公開されているタイの映画でも面白いと評判の作品です。でも、こんなとこで封切りすんなよな。

ハチャメチャのアクション大作で、最初のウチは誰が誰なのか登場人物がなかなか把握できない。チラシやパンフも手元にないので、今もよくわからないんだけどね。
バンコクの警察特殊部隊と麻薬密輸組織、そして大物政治家を巻き込んだストーリーになっているようです。
乗っ取った列車の乗客を睡眠薬で眠らせて、全員の身体に爆弾を仕掛けるところなんかは、なんか日本映画の「バトルロワイヤル」を思わせます。
紅一点の看護婦さんが、最初は冴えない女の子やと思っていましたが、物語が進むとだんだん可愛くなっていくのが不思議です。
それにしても、弾が当たらへん。あんなにマシンガンをぶっ放しているのに、なんで一発も当たらへんのか不思議やな。そのくせ、拳銃の弾はよう当たる!

まっ、それでもそこそこ面白い映画でした。しかし、厳しい環境に晒されてまで観る価値があるかどうかは「わからへん」ね。(ビデオになるかどうかは別にして)ビデオになってから借りて観ても充分楽しめる内容です。

おしまい。