「決戦・紫禁城」

アンディ・ラウの技が冴える


  

土曜は春風に誘われて六甲山にピクニック。3月だと言うのに暑いくらい。なっちゃんに345さんお疲れ様でした。拙宅の狭い庭では、レンギョウが咲き始めて、また少しにぎわいを見せています。

さて、またまた観てきた香港映画。会場は新梅田シティのシネリーブル梅田。シネリーブルのレイトショーは香港映画専用かな? 今後もイーキンの「中華英雄」やニコラス・ツェーの「わすれな草」(ボクの好きなエリック・ツッアンも出ています)を公開してくれます。

イーキン・チェンが出てくるとどうも劇画チックになってくる。同じ様な武侠物でも「グリーン・ディステニー」なんかもっと格好良く仕上がってんのになぁ。でもこの両者を較べると資本や市場の差もあるけどね。でも、今回のイーキンはちょっと控えめで、なかなかカッコイイ役です。
この映画はアクションとコメディを足して割って、その上にお色気の香辛料をちびっと振りかけたような仕上がり。だから、ホントはストイックなはずのアンディ・ラウまでもがコメディアンに見えてしまうところもあります。
皇帝の密使である007の太った兄ちゃんは確か「高速伝説」でも調子のいい兄ちゃん役で出てたな。イーキンの彼女の女の子も「風雲」で、ソニー千葉の娘役で出てたよね。皇帝の妹役の女の子ヴッキー・チャオは、香港や台湾で人気があるようだけど、今回は違う子の方が良かったんとちゃうかなぁ。

天下を二分する剣術の使い手が紫禁城の大屋根の上で対決することになったんだけど、その裏には今の皇室を転覆させるという隠れた狙いもあったのだ、って感じのストーリー。カンタンに書くとこうやけど、友情あり、恋愛ありでそれなりに仕上がっています。ホントに北京の故宮でロケしたんやなぁっていうシーンも多くて、それなりにお金もかかってそうです。
イーキンのライバルにアンディ・ラウが扮していて、彼だけがこのコメディタッチの作品から悪く言えば浮いてしまってる。でも、やっぱりかっこいいよね。「暗戦/デッド・エンド」のときよりもある意味かっこええ。

中華圏の武器はほんとにいろいろあって面白い、日本やったら刀か槍、なぎなた、弓矢ぐらいやけど、いろいろ出てきます。でも、中国の刀ってなんであんなに薄っぺらいのかな、あんなぺらぺらの刃では人は切れへんで。
この映画でもワイヤーアクションが随所に出てくるけど、これは「グリーン・ディステニー」の方が断然優れてる。こっちはちょっとちゃちいよね。

でも、娯楽作品としては良くできているのでしょう、日本で言うチャンバラ物だと思って、かっこいいアンディ・ラウの姿をご覧下さい。
多分、3/30までシネリーブル梅田で21:00から上映中です。

3/24から心斎橋のパラダイスシネマで公開されたのは「硝子のジェネレーション」。ニコラス・ツェーが主演で、他にはサム・リーなんかが出ています。工藤くんはもう観たかな? ボクはまだですが、今週中に観に行きます。

おしまい。